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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ヘリオスTH、トヨタ、Jエレベータ (7日大引け後 発表分)

ヘリオスTH <日足> 「株探」多機能チャートより

 7日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 ヘリオスTH <6927>   ★今期経常を53%上方修正、予想PERが7倍台に低下
 ◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の17億円→26億円に52.9%上方修正。増益率が23.6%増→89.1%増に拡大する見通しとなった。来期に予定していたインクジェット精密印刷機の納品前倒しに加え、露光装置用光源ユニット装置の追加受注を獲得したことが収益を押し上げる。生産効率の改善などコスト削減も上振れに貢献する。
  予想PERが11.6倍→7.7倍に急低下し、割安感がさらに強まった。

 銭高組 <1811>   ★今期経常を一転34%増益に上方修正
 ◆18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益も従来予想の19.8億円→44.3億円に2.2倍上方修正。手持ち工事が順調に進み、売上が計画を上回ったことが寄与。工事採算が想定より改善したことも利益を押し上げた。
  併せて上期増額分を下回る形で、通期の同利益を37.5億円→56.2億円に49.9%上方修正。従来の10.5%減益予想から一転して34.1%増益見通しとなった。
  予想PERが15.6倍→9.7倍に急低下し、割安感が強まった。

 岡本工 <6125> [東証2]  ★上期経常を97%上方修正
 ◆18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3.5億円→6.9億円に97.1%上方修正。増益率が2.6倍→5.1倍に拡大する見通しとなった。半導体関連装置などの受注が好調で、売上が計画を上回ったことが寄与。コスト削減が進んだことも利益を押し上げた。

 サンデンHD <6444>   ★今期経常を88%上方修正
 ◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の40億円→75億円に87.5%上方修正。主力の自動車機器の販売は計画を下回るものの、構造改革の進展に加え、円安による収益押し上げ効果や為替差損益の好転が利益を押し上げる。なお、下期の想定為替レートは1ドル=105円から110円と円安方向に見直した。

 Jエレベータ <6544> [東証M]  ★今期最高益予想を9%上乗せ、実質2.8倍増配へ
 ◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の11億円→12億円に9.1%上方修正。増益率が2.1倍→2.3倍に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。エレベーターの保守契約やリニューアル案件の受注が伸びることが寄与。外注業務の内製化やコスト削減の進展による採算改善も上振れに貢献する。
  業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は11円実施する方針とした。17年9月に実施した1→2の株式分割を考慮すると、実質2.8倍増配となる。

 トヨタ <7203>   ★今期税引き前を一転3%増益に上方修正
 ◆18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の2兆500億円→2兆2500億円に9.8%上方修正。従来の6.6%減益予想から一転して2.6%増益見通しとなった。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。円安による採算改善に加え、原価低減や経費減少などが利益上振れの要因となる。なお、想定為替レートは1ドル=111円→112円、1ユーロ=124円→128円とそれぞれ円安方向に見直した。
  併せて、発行済み株式数の1.5%にあたる4500万株(金額で2500億円)を上限とする自社株買いを実施すると発表。

 フルヤ金属 <7826> [JQ]  ★7-9月期(1Q)経常は2.2倍増益で着地
 ◆18年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期非連結比2.2倍の6.7億円に急拡大して着地。有機EL向けや電極向け化合物の販売が好調だったうえ、一部貴金属価格の上昇も収益を押し上げた。
  通期計画の13.6億円に対する進捗率は49.3%に達しており、業績上振れが期待される。

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