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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日製鋼、ヤマシン―F、ユニシス

日製鋼 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本製鋼所 <5631>  3,380円  +504 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 6日、日本製鋼所 <5631> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の140億円→180億円に28.6%上方修正。増益率が15.6%増→48.6%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。樹脂製造・加工機械の増産効果や調達コスト削減で産業機械事業の利益が拡大するほか、素形材・エネルギー事業も償却費の減少や人件費などの固定費圧縮で採算が改善する。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の25円→35円に増額修正したことも支援材料となった。

■ジャムコ <7408>  2,748円  +360 円 (+15.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ジャムコ<7408>が急反発している。同社は6日取引終了後に、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。経常損益は18億7300万円の黒字(前年同期は17億5900万円の赤字)となり、通期計画34億7000万円に対する進捗率は54.0%に達した。売上高は380億4300万円(前年同期比5.5%減)で着地。主力の航空機内装品等製造関連事業は、ボーイングが開発中の777X型機への移行の影響などでギャレーやラバトリーの出荷数が減少した一方、円安やコストダウン施策の効果で減収増益となった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■クレスコ <4674>  5,220円  +650 円 (+14.2%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位
 6日、クレスコ <4674> が決算を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比31.4%増の16.8億円に拡大し、従来計画の14.8億円を上回って着地したことが買い材料視された。全四半期ベースの最高益を7四半期ぶりに更新した。企業によるIT投資の活発化やシステム開発需要の拡大を背景に、流通関連や公共サービス向けソフト開発の受注が伸びたことが収益を押し上げた。

■ヤマシンフィルタ <6240>  4,665円  +525 円 (+12.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 6日、ヤマシンフィルタ <6240> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の9.7億円→17.2億円に77.3%上方修正。増益率が3.9%増→84.2%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。公共投資の活発化で建設機械需要の拡大が続く中国を中心に、建機用フィルターやフィルター交換部品の販売が想定以上に伸びることが寄与。同時に、11月30日現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の5分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いも向かった。併せて、今期の年間配当を従来計画の14円→8.8円(前期は12円)に修正した。年間配当は実質14.3%の増額となる。

■日本ユニシス <8056>  2,141円  +219 円 (+11.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 日本ユニシス <8056> が続急騰し、年初来高値を更新した。6日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比38.8%増の69.4億円に拡大し、従来予想の55億円を上回って着地したことが買い材料視された。好採算ソフトの販売拡大が収益を押し上げた。地域金融機関向けに次世代営業店システム「BANK_FIT-NE」、営業店窓口業務支援システム「SmileBranch」の導入が拡大した。販管費が減少したことも大幅増益の要因となった。

■ツクイ <2398>  879円  +74 円 (+9.2%)  11:30現在
 6日に決算を発表。「上期経常は一転6%増益で上振れ着地」が好感された。ツクイ <2398> が11月6日大引け後(15:30)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比6.4%増の25.1億円に伸び、従来の3.4%減益予想から一転して増益で着地。
  ⇒⇒ツクイの詳しい業績推移表を見る

■三浦工業 <6005>  2,962円  +247 円 (+9.1%)  11:30現在
 三浦工業<6005>は大幅高で4日続伸し年初来高値を更新。同社は6日取引終了後、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上収益を1100億円から1200億円(前期比17.0%増)へ、営業利益を118億円から140億円(同32.4%増)へ、最終利益を87億円から97億円(同18.8%増)へそれぞれ増額した。舶用機器の売り上げが低調に推移している一方で、第2四半期連結会計期間から連結子会社化した、業務用洗濯機・脱水機・乾燥機メーカーのアイナックス稲本の業績が加わることから、当初計画を上回る見通しとなった。あわせて発表した第2四半期累計の連結決算は、売上収益551億5600万円(前年同期比17.9%増)、営業利益66億9200万円(同15.8%増)、最終利益47億9400万円(同25.0%増)だった。

■テレ朝HD <9409>  2,491円  +204 円 (+8.9%)  11:30現在
 6日に決算を発表。「今期経常を8%上方修正」が好感された。テレビ朝日ホールディングス <9409> が11月6日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比8.2%減の97.6億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の180億円→195億円(前期は219億円)に8.3%上方修正し、減益率が18.0%減→11.1%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒テレ朝HDの詳しい業績推移表を見る

■カプコン <9697>  3,130円  +244 円 (+8.5%)  11:30現在
 6日に決算を発表。「上期経常が9.8倍増益で着地・7-9月期も64%増益」が好感された。カプコン <9697> が11月6日大引け後(15:20)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.8倍の50.1億円に急拡大したが、通期計画の140億円に対する進捗率は35.8%にとどまり、5年平均の40.3%も下回った。
  ⇒⇒カプコンの詳しい業績推移表を見る

■全国保証 <7164>  5,110円  +395 円 (+8.4%)  11:30現在
 6日に決算を発表。「上期経常が7%増益で着地・7-9月期も5%増益」が好感された。全国保証 <7164> が11月6日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比6.6%増の115億円に伸びたが、通期計画の295億円に対する進捗率は39.2%となり、5年平均の39.1%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒全国保証の詳しい業績推移表を見る

■住友精化 <4008>  6,480円  +500 円 (+8.4%)  11:30現在
 住友精化 <4008> が急反発し、上場来高値を更新した。6日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比26.2%増の48.4億円に伸び、従来の3.6%減益予想から一転して増益で着地ことが買い材料視された。円安進行で為替差損が大幅に減少したことが利益を押し上げた。部門別では旺盛な半導体需要を背景に、エレクトロガスや工業薬品などの販売が好調だったガス・エンジニアリングの収益が急拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の94億円→99億円に5.3%上方修正した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の75円→100円に大幅増額修正。さらに、株主優待制度を新設すると発表したことも買いに拍車を掛けた。毎年3月末時点と9月末時点で100株以上を半年以上継続保有する株主を対象に、一律でクオカード1000円分を贈呈する。

■ベネッセHD <9783>  4,205円  +320 円 (+8.2%)  11:30現在
 ベネッセホールディングス<9783>が大幅続伸。同社は6日取引終了後、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。売上高は2215億9400万円(前年同期比4.3%増)、経常利益は101億6700万円(同50.7%増)、最終利益は61億9800万円(同99.0%増)となった。第2四半期累計の経常利益101億6700万円は、通期予想の75億円(前期比35.2%増)を大きく超過達成している。主力部門の「進研ゼミ」、「こどもちゃれんじ」の延べ在籍数が増加したこと、大学向け留学支援事業の伸長、および東京個別指導学院、東京教育研の生徒数が増加したことなどが寄与している。

■ケーヒン <7251>  2,354円  +178 円 (+8.2%)  11:30現在
 ホンダ系部品メーカーのケーヒン <7251> が続急伸し、連日で年初来高値を更新した。6日、18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の202億円→227億円に12.4%上方修正。従来の2.6%減益予想から一転して9.5%増益見通しとなったことが買い材料視された。二輪車や四輪車向け部品の販売が想定より伸びるほか、円安による収益押し上げ効果も上振れに貢献する。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→42円(前期は40円)に増額修正したことも支援材料となった。

■新電元工業 <6844>  8,260円  +620 円 (+8.1%)  11:30現在
 新電元工業 <6844> が急反騰し、連日で年初来高値を更新した。6日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比7.2倍の43.5億円に急拡大し、従来予想の36億円を上回って着地したことが買い材料視された。家電や産業機器、自動車向けデバイスの販売が好調だったことが寄与。売上構成の良化などで電装事業の採算が改善したうえ、円安による採算改善や為替差損の減少も利益を押し上げた。併せて、通期の同利益を従来予想の60億円→67億円に11.7%上方修正。増益率が26.6%増→41.4%増に拡大する見通しとなった。

■ピーエス三菱 <1871>  778円  +57 円 (+7.9%)  11:30現在
 ピーエス三菱<1871>が大幅高、一時79円高で800円をつける場面があった。これは1997年以来20年ぶりの高値。同社は土木・建築を手掛けPC使用工事で高い実績を持つ。6日取引終了後に18年3月期の第2四半期連結業績予想の修正を発表。売上高を560億円から540億3000万円(前年同期比38.0%増)へ減額する一方で、営業利益を15億7000万円から24億3000万円(同3.7倍)へ、最終利益を11億7000万円から19億4000万円(同3.9倍)へ大幅に増額した。工事採算の改善に伴う売上総利益率の向上が営業および最終利益を押し上げており、これが強く株価を刺激する格好となった。

●ストップ高銘柄
 国際チャート <3956>  355円  +80 円 (+29.1%) ストップ高   11:30現在
 不二硝子 <5212>  853円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   11:30現在
 ヤマザキ <6147>  604円  +100 円 (+19.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 カーディナル <7855>  934円  +150 円 (+19.1%) ストップ高   11:30現在
 シンクレイヤ <1724>  657円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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