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【市況】<マ-ケット日報> 2017年9月26日

 26日の市場は日経平均が反落。終値は前日比67円安の2万330円だった。米国と北朝鮮の中傷合戦がエスカレートしていることで目先的な手じまい売りが広がった。円相場が1ドル=111円台半ばまで上昇したことも見送り要因に。9月末の配当権利取りの動きがあって下値は限定的だったが、米国でハイテク株が売られている流れから指数では日経平均の下げがやや目立っていた。

 昨日の米国市場はアップル株を中心にハイテク株が売られダウ平均は3日続落した。北朝鮮を巡る情勢がやや緊迫化したことも見送り要因に。この日は北朝鮮外相がトランプ大統領の相次ぐツイッター口撃に「明確な宣戦布告だ」と発言したことで緊張感が高まり、ダウ平均は一時130ドルを超える下げを演じていた。一方で原油先物(WTI)5カ月ぶり高値をつけたことで石油株が上昇。その後の相場を下支えダウ平均は下げ幅を縮めている。北朝鮮売りはこれまでの経緯で分かるように長続きする材料ではなくなっている。

 さて、東京市場は円高、米株安となっていることで朝から見送りムードのスタートに。円高と米ハイテク株安で指数としては一番影響を受けやすい日経平均の下げが目立っていた。一方、9月末の配当権利取りの動きで下値は堅く、トピックスなどは前日終値とほぼ変わらない引けに。東証1部の値上がり銘柄数は値下がり銘柄数を上回っており、日経平均の下げほど内容は悪くない1日となっている。日米ともに北朝鮮売りは長続きしなくなっており、日柄調整をこなせば徐々に足取りも上向いてこよう。明日からは実質的な下期相場入り。日経平均の配当落ち分は価格にして130円ほどと試算されている。(ストック・データバンク 編集部)

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