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【市況】明日の株式相場見通し=売り買い拮抗でもみあい商状、上値の重さを意識

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(14日)の東京株式市場は、売り買い拮抗でもみあい商状となりそうだ。きょうまでの3日続伸で、日経平均株価は合計591円と600円近い急上昇をみせており、利益確定の売りも想定される。ただ、外国為替市場での円安・ドル高傾向や、北朝鮮を巡る地政学リスクがひとまず後退していることなどを手掛かりに投資家心理が改善しており、輸出関連の主力銘柄や金融株への継続買いが想定される。

 市場関係者からは「12日の米株式市場で、主要な株価指数3種がそろって過去最高値を更新した上に、外国為替市場で1ドル=110円台前半まで円安・ドル高が進行したことで買い安心感が広がった。きょうの上昇で、日経平均株価が8月8日以来約1カ月ぶりに終値で75日移動平均線(1万9863円68銭=13日)を上回ってきたことで上昇局面入りが鮮明となってきた。ただ、短期間に急上昇しているだけに、きょうの日経平均株価の1日の高安の変動幅は43円と小幅にとどまり、この水準からの上値の重さを感じさせている」との見方が出ていた。

 13日の東京株式市場は朝方から広範囲に買い優勢の展開となり、日経平均株価は終始1万9800円台で売り物を吸収して頑強な展開をみせた。日経平均株価終値は、前日比89円20銭高の1万9865円82銭と3日続伸した。

 日程面では、ビジネスSNS「Wantedly」の企画・開発・運営を手掛けるウォンテッドリー<3991>が東証マザーズ市場に新規上場する。

 そのほかに、日印首脳会談、8月の首都圏新規マンション発売に注目。海外では、欧州連合(EU)法相・内相理事会、英中銀金融政策、中国8月の小売売上高・都市部固定資産投資・鉱工業生産、米8月の消費者物価指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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