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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~北朝鮮の反応を見極めながらの買戻しに

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

12日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:北朝鮮の反応を見極めながらの買戻しに
■外資系証券の注文動向:差し引き40万株の買い越し
■前場の注目材料:日立建機、5工場IoT化、加工最適に


■北朝鮮の反応を見極めながらの買戻しに

12日の日本株市場は欧米市場の上昇の流れを受けて、買い先行で始まろう。ただし、米国市場ではNYダウが259ドル高と大幅な上昇となったが、大型ハリケーン「イルマ」の被害が想定より軽微だったほか、北朝鮮のミサイル発射が行われなかったことによる地政学リスクの後退が好感された格好。前日の上昇で相当織り込まれていると考えられ、シカゴ先物にサヤ寄せした後は、次第にこう着感が強まりそうである。

また、国連安全保障理事会の新たな北朝鮮制裁決議について、全会一致で迅速に採択された。当初米国が求めていた内容からは、中国とロシアに米国が譲歩した格好だが、北朝鮮の反応を見極めたいところであろう。ミサイル発射等の挑発がなければ、リスク選好の流れから、買戻しの流れがが強まる可能性はありそうだ。とはいえ、日経平均は足元のもち合いレンジの上限に接近してきており、ここからは戻り売り圧力が強まりやすい水準ではある。

物色はインデックスに絡んだ商いから主力大型株主導の展開になりやすく、指数インパクトの大きい、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>などが指数を押し上げよう。その他、材料株では次世代電池やアップル関連などに資金が向かいやすいだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き40万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1110万株、買い1150万株、差し引き40万株の買い越しとの観測。

09月5日(火):157万株の売り越し
09月6日(水):270万株の売り越し
09月7日(木):690万株の買い越し
09月8日(金):690万株の買い越し
09月11日(月):420万株の買い越し


■前場の注目材料

・北朝鮮制裁、全会一致で採択
・NYダウは上昇(22057.37、+259.58)
・ドル円は1ドル109円30銭-40銭
・ナスダックは上昇(6432.26、+72.07)
・シカゴ日経225先物(19550、+140)
・NY原油は上昇、(48.07、+0.59)
・米債務上限引き上げ成立、デフォルト当面回避
・7月機械受注、予想上回る

・エボラブルアジア<6191>、メルマガ首位を買収、利用750万人を傘下に
・日立建機<6305>、5工場IoT化、加工最適に
・シャープ<6753>、香港社と提携解消、東南ア2販社を完全子会社化
・高砂熱学<1969>、作業量を8割削減、冷媒管酸化防止向け新工法開発
・日本郵政<6178>株、2割売却で1.4兆円、月末にも


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:00  営業毎旬報告(9月10日現在、日本銀行)
・11:00  中古車販売台数(8月)

<海外>
・特になし

《HT》

 提供:フィスコ

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