【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ダイフク、田中化研、ステラケミ (8日大引け後 発表分)

　8日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

　ダイフク <6383> 　　★今期最高益予想を13％上乗せ、配当も5円増額
　◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比64.1％増の70.2億円に拡大して着地。旺盛な半導体・液晶パネル需要を背景に搬送システムが好調だったほか、物流施設向け自動化システムも伸びた。地域別ではアジア、北米が拡大した。原価低減の進展も大幅増益に貢献した。
　　第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の274億円→310億円に13.1％上方修正。増益率が15.3％増→30.5％増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。併せて、今期の上期配当を従来計画の15円→20円(前年同期は12円)に大幅増額、年間配当は52円になる。

　宮地エンジ <3431> 　　★4-6月期(1Q)好調で今期経常を63％上方修正
　◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.8倍の12.1億円に急拡大して着地。橋梁などの手持ち工事が順調に進んだうえ、一部大型案件で工事採算が改善したことが寄与。
　　第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の16億円→26億円に62.5％上方修正。減益率が38.7％減→0.5％減に縮小する見通しとなった。

　田中化研 <4080> [ＪＱ]　　★4-6月期(1Q)経常は黒字浮上・通期計画を超過
　◆18年3月期第1四半期(4-6月)の経常損益(非連結)は2.3億円の黒字(前年同期は1.1億円の赤字)に浮上して着地。世界的な環境規制の高まりを背景に、環境対応車向けニッケル水素電池用正極材の受注が増加したことが寄与。主原料のコバルト価格高騰に伴う販売価格の上昇も利益を大きく押し上げた。
　　第1四半期業績だけで通期計画の2.2億円を既に7.7％上回っており、業績上振れが期待される。

　ステラケミ <4109> 　　★今期経常を一転13％増益・最高益に上方修正
　◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の33.2億円→47億円に41.4％上方修正。従来の20.0％減益予想の一転して13.1％増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。活況な半導体市場を追い風に、海外向けを中心に高純度フッ化水素酸などの薬品販売が想定より伸びることが寄与。増収効果で主原料である無水フッ酸の価格上昇を吸収する。
　　予想PERが15.5倍→11.7倍に低下し、割安感が強まった。

　ウィルＧ <6089> 　　★4-6月期(1Q)経常は4.6倍増益で着地
　◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比4.6倍の5.2億円に急拡大して着地。格安スマートフォン販売やコールセンター、食品製造業などの旺盛な人材サービス需要を取り込み、アウトソーシング事業の収益が拡大、高成長を維持した。
　　上期計画の8.5億円に対する進捗率は61.8％に達しており、業績上振れが期待される。

　レオン自動機 <6272> 　　★4-6月期(1Q)経常は2.1倍増益で着地
　◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の8.4億円に急拡大して着地。省人化需要が拡大するなか、国内でコンビニ向け生産用の中華まんラインや製パン機などの販売が伸び、11.7％の大幅増収を達成したことが寄与。

　新電元 <6844> 　　★今期経常を一転27％増益に上方修正
　◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比4.3倍の24.7億円に急拡大して着地。車載・産業機器向けパワー半導体の販売が好調だったデバイス事業が収益を牽引した。電装品の売上構成良化に加え、円安進行で為替差損が減少したことも増益に大きく貢献した。
　　第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の35億円→60億円に71.4％上方修正。従来の26.1％減益予想から一転して26.6％増益見通しとなった。予想PERが23.4倍→12.7倍に急低下し、割安感が強まった。

　加賀電子 <8154> 　　★4-6月期(1Q)経常は3.6倍増益で着地
　◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.6倍の22億円に急拡大して着地。国内外で電子機器向け製造受託サービスが大きく伸びた電子部品事業が収益を牽引した。住宅向け関連商材が好調だった情報機器事業の収益拡大も大幅増益の要因となった。
　　上期計画の30億円に対する進捗率は73.5％に達しており、業績上振れが期待される。

株探ニュース