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【市況】国内大手証券、6月の賃金・雇用動向について分析

 企業マインドの改善を映して旺盛な求人需要が続いているが、SMBC日興証券では、6月の賃金・雇用動向について4日付でリポートを発行している。

 まず、6月の現金給与総額(=基本給+残業代+特別給)は前年比0.4%減(市場予想 0.5%増)の減少となったが、これは主にボーナスの減少(同1.5%減)による。ただ夏のボーナスについては7月の支給も多いため来月分の結果も見る必要がある、としている。一方、基本給は同0.4%増と引き続き緩やかに改善している。基本給を「時給」「労働時間」「パートタイム比率」に要因分解すると、「時給」が増加基調にあるほか、「パートタイム比率」も足もとでマイナス寄与がなくなってきている。一方、「労働時間」は減少傾向にあり、賃金の押し下げ要因となっているという。

 時給は2014年以降プラス基調で、足もとで1%程度伸びている。そのなか、企業規模別では中小・中堅企業の寄与が圧倒的に大きいとし、時給増、雇用ミックス改善とも中小企業が牽引役となっていることを指摘している。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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