【注目】明日注目すべき【好決算】銘柄 日精樹脂、ヤマシン―F、安永 (4日大引け後 発表分)
日精樹脂 <日足> 「株探」多機能チャートより
4日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
日精樹脂 <6293> ★4-6月期(1Q)経常は6.8倍増益で着地、配当5円増額
◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比6.8倍の9.8億円に急拡大して着地。主力の射出成形機が国内自動車関連を中心に販売が好調だったことが寄与。円安を背景に為替差損が6億円減少したことも利益拡大に貢献した。上期計画の14.5億円に対する進捗率は67.7%に達しており、業績上振れが期待される。
併せて、創業70周年記念配当5円を上積みする形で、今期の上期配当を従来計画の8円→13円(前年同期は8円)に大幅増額、年間配当は23円になる。
グローバル社 <3271> ★今期経常は82%増で6期ぶり最高益、8円増配へ
◆17年6月期の連結経常利益は前の期比9.2%増の14.6億円に伸びて着地。
続く18年6月期も前期比82.2%増の26.6億円に拡大し、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期も都心部の単身・2人向けマンションや戸建て住宅の販売拡大に注力し、28.1%の大幅増収を目指す。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比8円増の25円に増配する方針とした。配当利回りは3.73%に上昇し、配当取りを狙う買いが期待される。
カーボン <5302> ★今期経常を27%上方修正
◆17年12月期上期(1-6月)の連結経常利益は前年同期比4.2倍の5.6億円に急拡大し、従来の25.4%減益予想から一転して増益で着地。黒鉛電極の市況回復による価格上昇に加え、半導体向け炭素製品や車載用リチウムイオン電池負極材の販売が伸びたことが収益を押し上げた。生産体制適正化や原価低減を進めたことも大幅増益に貢献した。
業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の11億円→14億円に27.3%上方修正した。
ヤマシン―F <6240> ★4-6月期(1Q)経常は2.5倍増益で着地
◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の4.9億円に急拡大して着地。四半期ベースの過去最高益を12四半期ぶりに更新した。中国の需要回復を追い風に、建機用フィルターやフィルター交換部品の販売が大きく伸びたことが寄与。通期計画の9.7億円に対する進捗率は50.5%に達しており、業績上振れが期待される。
Tスマート <6246> [東証2] ★4-6月期(1Q)経常は9.1倍増益で着地
◆18年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比9.1倍の5.7億円に急拡大して着地。スマートフォンの光学フィルム・タッチパネル用塗工装置や、車載用リチウムイオン2次電池・燃料電池用塗工乾燥装置などの販売が大きく伸びたことが寄与。
上期計画の6.9億円に対する進捗率は82.9%に達しており、業績上振れが期待される。
santec <6777> [JQ] ★上期経常を47%上方修正
◆18年3月期上期の連結経常利益を従来予想の3億4000万円→5億円に47.1%上方修正。増益率が2.8倍→4.1倍に拡大する見通しとなった。波長可変光源や断層映像装置といった光測定器の販売が想定より伸びることが寄与。コスト削減による採算改善も利益を大きく押し上げる。
ティラド <7236> ★上期最高益予想を2.6倍増益に15%上乗せ
◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.3倍の19.5億円に急拡大して着地。四半期ベースの過去最高益を26四半期ぶりに更新した。排ガス規制の駆け込み需要を背景に国内で建機向け熱交換器が伸びたほか、米国やアジアの自動車向けに新規受注した機種の販売が好調だった。円安による為替差損益の改善も大幅増益の要因となった。
業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の27億円→31億円に14.8%上方修正。増益率が2.2倍→2.6倍に拡大し、従来の10期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。
安永 <7271> ★4-6月期(1Q)経常は黒字浮上・上期計画を超過
◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は8.1億円の黒字(前年同期は1億円の赤字)に浮上して着地。自動車用エンジン部品や機械装置の販売が好調で、21.8%の大幅増収を達成したことが寄与。売上構成の良化や原価低減の進展による採算改善も黒字転換に貢献した。
7月に上方修正した上期計画7.7億円を既に5.5%上回っており、さらなる業績上振れが期待される。
株探ニュース