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【通貨】今日の為替市場ポイント:年内米追加利上げ観測後退でドル買い抑制も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

12日のドル・円相場は、東京市場では113円97銭から113円32銭まで下落。欧米市場でドル・円は一時112円93銭まで下落し、113円18銭で取引を終えた。

本日13日のドル・円は主に113円台で推移か。日経平均株価の反発が予想されるものの、年内の米追加利上げ観測は後退しており、リスク選好のドル買い・円売りは抑制される可能性がある。

12日に行われた米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長の議会証言では、緩やかな利上げとバランスシート縮小について肯定的な見解が表明されたが、インフレ率は低水準であると指摘したことや、FRBが考える自然利子率に到達するまで「(金利を)それほど引き上げる必要はないだろう」との見解が表明された。

市場関係者の間では、「イエレンFRB議長は米国経済についてやや楽観的な見通しを示したものの、大幅利上げの可能性を排除した」との見方が広がっており、12日のニューヨーク市場では株高・債券高の相場展開となった。

年内追加利上げ観測が後退したことからリスク回避的なドル売り・円買いが優勢となったが、一部の市場関係者は米金利見通しの引き下げは日本銀行の金融政策に影響を与えると想定している。日本銀行は円高進行を阻止するために長期国債の買い入れ額をさらに増やすと予想しており、リスク回避的なドル売り・円買いが大きく広がる可能性は低いと見ているようだ。

《HT》

 提供:フィスコ

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