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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~米雇用統計やG20控え、中小型株物色が継続

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:米雇用統計やG20控え、中小型株物色が継続
■外資系証券の注文動向:差し引き750万株の買い越し
■前場の注目材料:出光興産、LG化学と提携、有機EL材料、特許相互利用



■米雇用統計やG20控え、中小型株物色が継続

6日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。祝日明けの米国市場は、まちまちの展開だった。原油相場の下落や軟調な経済指標を受けてNYダウは小幅に下落する一方で、半導体関連の買い戻しの動きが広がり、ナスダックは4営業日ぶりに反発した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比変わらずの20070円だった。

原油相場については、ロシアがOPEC主導の減産について、削減幅の拡大にはどのような提案にも反対する方針だと伝えられたことが嫌気されている。米国市場の流れを受けて、資源関連や輸出関連など、足元でリバウンドが強まっていたセクターについては一服といったところであろう。

一方で、半導体関連の買い戻しに広がりがみられており、ナスダックは4営業日ぶりに反発となっていることから、ハイテク株への波及が意識されそうだ。とはいえ、米国では週末に雇用統計の発表を控えているほか、7-8日の20カ国・地域(G20)首脳会議を控えて、米トランプ大統領と独メルケル首相の動向が注目されており、これも様子見姿勢につながる。

また、中小型株については強い銘柄に資金が集中する流れが目立ってきている。一方で資金の逃げ足も速く、明確な柱が必要であろう。ただ、日経平均が2万円での底堅さが意識されるようであれば、乱高下をみせつつも中小型株のほか、低位材料株や東証2部銘柄辺りでの循環物色が続きそうである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き750万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り700万株、買い1450万株、差し引き750万株の買い越しとの観測。

06月29日(木):650万株の買い越し
06月30日(金):200万株の売り越し
07月03日(月):150万株の売り越し
07月04日(火):330万株の買い越し
07月05日(水):180万株の売り越し

■前場の注目材料

・ナスダックは上昇、半導体関連に買い戻しの動き
・自動車セクターが強い動き
・米5月コア資本財、0.2%増に上方改定
・米金融規制緩和策への期待
・日欧EPA、6日に大枠合意へ
・日経平均、2万円の大台維持

・パナソニック<6752>、IoT機器、防御力高く
・出光興産<5019>、LG化学と提携、有機EL材料、特許相互利用
・日野自<7205>、自動運転技術の開発促進、物流効率化に意欲
・オリックス<8591>、高齢者運転を見守り、急加速など運転状況、家族にメール
・日立<6501>、運転の良しあし判断、IoTなどでデータ分析、保険商品の設計支援
・日無線<6751>、航海情報、海・陸で共有、効率航行を支援、クラウドで管理


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:30  豪・貿易収支(5月)  11.00億豪ドル  5.55億豪ドル

《HT》

 提供:フィスコ

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