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【市況】NY株式:ダウ1ドル安、ハイテクセクターには買い戻しの動き

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

5日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は1.10ドル安の21478.17、ナスダックは40.80ポイント高の6150.86で取引を終了した。原油相場の下落や、軟調な製造業受注指数を嫌気し下落して始まったものの、FOMC議事録の発表を午後に控えて下げ幅を縮小する展開となった。一方で、ハイテクセクターに買い戻しの動きが広がり、ナスダック総合指数は上げ幅を拡大した。FOMC議事録では、関係者の間でバランスシート縮小の開始時期について意見が別れたことが示されたが、具体的なスケジュールについては明示されなかったことから、発表後の相場への影響は限定的となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置やソフトウェア・サービスが上昇する一方でエネルギーや自動車・自動車部品が下落した。

自動車部品小売りのオライリー・オートモーティブ(ORLY)は既存店売上高が予想を下振れ、大幅下落。同業のアドバンス・オート・パーツ(AAP)やオートゾーン(AZO)も連れ安となった。原油相場の下落でチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移。一方で、半導体のエヌビディア(NVDA)は中国の検索大手バイドゥ(BIDU)とクラウドや自動車向け人工知能(AI)の技術提携を発表し、上昇した。主要ハイテク株であるアップル(AAPL)、アマゾン(AMZN)、マイクロソフト(MSFT)、アルファベット(GOOGL)に買い戻しが広がった。

電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は、4-6月期の出荷台数が市場予想を下振れたことや、ゴールドマン・サックスの目標株価引き下げを受け軟調推移となった。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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