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【市況】21日の米国市場ダイジェスト:ダウは57ドル安、ハイテクに買いも原油安が重し

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウは57ドル安、ハイテクに買いも原油安が重し

NYダウ ナスダック
終値:21410.03 終値:6233.95
前日比:-57.11 前日比:+45.92
始値:21466.39 始値:6202.75
高値:21492.62 高値:6236.66

21日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は57.11ドル安の21410.03、ナスダックは45.92ポイント高の6233.95で取引を終了した。一部ソフトウェア企業の決算や中国電子商取引大手の強気の見通しが好感され、ハイテクセクターには買いが広がったものの、原油価格の低下が引き続き嫌気され、上値の重い展開となった。セクター別では、医薬品・バイオテクノロジーやソフトウェア・サービスが上昇する一方でエネルギーや電気通信サービスが下落した。

ソフトウェアのレッドハット(RHT)は、予想を上回る決算とアナリストの投資判断引き上げを受け上昇。中国電子商取引のアリババ(BABA)は、ジャク・マー会長がデトロイトのイベントで講演し、米国の中小企業向けに中国市場への進出を支援する取り組み示し上昇。インテリア・家具のレージーボーイ(LZB)は好決算を発表して急騰。一方で原油価格の続落で、石油大手のエクソン・モービル(XOM)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などが軟調推移となった。

マーケット終了後にソフトウェア大手のオラクル(ORCL)が発表した決算は、売上高及び利益とも予想を上回り、時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:英中銀利上げ観測が再燃し、ポンド反発

21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円74銭まで上昇後、111円24銭まで下落し、111円36銭で引けた。予想を上回った米国の5月中古住宅販売件数を好感してドル買いが先行した。その後、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が英FT紙とのインタビューで9月にもバランスシート縮小開始の可能性を示唆したが、インフレ鈍化の場合は「資産縮小は望まない」との見解を示したことが嫌気され、ドルは伸び悩んだ。原油安や米国債券利回りの低下もドル売り材料になった。

ユーロ・ドルは、1.1130ドルまで下落後、1.1169ドルまで上昇して引けた。ユーロ・円は、124円46銭まで上昇後、124円11銭まで反落した。ポンド・ドルは、1.2710ドルまで上昇後、1.2641ドルへ反落。ホールデン英中銀金融政策委員の発言を受けて、利上げ観測が再燃しポンドの買戻しに拍車がかかった。ドル・スイスは、0.9754フランへ上昇後、0.9723フランへ反落した。


■NY原油:大幅続落で42.53ドル、原油在庫減少も心理状態は改善せず

NY原油先物8月限は続落(NYMEX原油8月限終値:42.53 ↓0.98)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比-0.98ドルの42.53ドルで取引を終えた。21日発表された週間原油在庫統計では原油在庫、クッシング在庫、ガソリン在庫は予想以上に減少しており、在庫調整が進んでいることが確認されたが、投資家の心理状態は改善せず、供給超過に対する市場の懸念は払拭されなかった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  23.13ドル -0.36ドル(-1.53%)
モルガン・スタンレー(MS) 44.91ドル -0.59ドル(-1.30%)
ゴールドマン・サックス(GS)222.49ドル -2.61ドル(-1.16%)
インテル(INTC)      34.58ドル -0.28ドル(-0.80%)
アップル(AAPL)      145.87ドル +0.86ドル(+0.59%)
アルファベット(GOOG)   959.45ドル +8.82ドル(+0.93%)
フェイスブック(FB)    153.91ドル +1.66ドル(+1.09%)
キャタピラー(CAT)     103.47ドル -3.57ドル(-3.34%)
アルコア(AA)       29.69ドル -0.76ドル(-2.50%)
ウォルマート(WMT)     76.24ドル +0.70ドル(+0.93%)
スプリント(S)       8.21ドル +0.07ドル(+0.86%)

《HT》

 提供:フィスコ

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