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【市況】<マ-ケット日報> 2017年5月25日

 25日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比70円高の1万9813円で、17日以来、およそ1週間ぶりの高値をつけて引けた。この日は円相場の動きが重く支援材料とならなかったが、米国株の上昇や日本株の割安感などから薄く広く買いが入り、思いの外しっかりとした展開となった。17日~18日に空けたチャート上の窓を完全に埋めて、2万円に向けた足場固めが着々と進行している。

 昨日の米国市場はFOMCの議事要旨を好感してダウ平均が5日続伸。今月8日以来の2万1000ドル台回復となった。FRBは想定通り6月に利上げを実施する意向で、足元の景気の強さに自信を示す格好に。その後は情勢を踏まえて利上げを検討するとの内容から、6月以降の利上げは急いでいない様子も窺える。市場は利上げペースが緩やかであることを確認でき買いの姿勢を強めている。S&P500種は7日ぶりに史上最高値を更新。ダウ平均もあと100ドルほどで最高値に手が届く水準へ回復している。

 さて、東京市場は序盤こそ円高の動きを受けて安く始まったが、10時過ぎに先物へまとまった買いが入り、日経平均は100円を超える上げ相場となった。米国株がシカゴ24時間取引システムで上昇していることなどが材料だったが、日本株の相対的割安感から買い仕掛けが入りやすい状況にあることもプラスに働いているようだ。ただ、東証1部の出来高は目安となる20億株に達しておらず、上げ方もそれに応じて緩やかなものに。本格的な実需復活にはまだ至っていない。(ストック・データバンク 編集部)

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