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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~物色は活発な売買が続いている中小型株に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:物色は活発な売買が続いている中小型株に
■外資系証券の注文動向:差し引き490万株の買い越し
■前場の注目材料:東芝、WDと売却協議、半導体、トップ会談で合意


■物色は活発な売買が続いている中小型株に

25日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続きそうである。注目されていたFOMC議事録では、関係者の多くが年内のバランスシート縮小を支持したほか、早期の追加利上げが適切との見方を示したことが明らかとなった。NY市場はこれを好感した格好だが、為替市場では円安に振れる流れは強まらず、市場反応は限られそうである。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円安の19725円だった。

日経平均は19700円を挟んでのこう着が続きそうであるが、価格帯別出来高で商いが積み上がっている水準でもあり、強弱感が対立しやすいところである。また、石油輸出国機構(OPEC)総会等の結果を見極めたいところでもある。原油相場は減産延長を織り込んでいるとみられ、OPEC前の利益確定の動きも意識されそうだ。また、地政学リスクも手掛けづらくさせよう。

そのため、物色は主力大型株には向かいづらく、このところ活発な売買が続いている中小型株に個人主体の資金がシフトしやすいだろう。昨日はRIZAP-G<2928>およびグループ企業が軒並み急騰し市場の関心を集めていた。本日も強い動きをみせてくるかが注目される。また、ビットコインやAI、有機EL、5G、防衛関連といったテーマ株の一角も動意がみられており、個人の物色意欲は強い。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き490万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り660万株、買い1150万株、差し引き490万株の買い越しとの観測。

05月18日(木):140万株の買い越し
05月19日(金):540万株の買い越し
05月22日(月):200万株の買い越し
05月23日(火):230万株の買い越し
05月24日(月):550万株の買い越し


■前場の注目材料

・FOMC議事録要旨、BS縮小ペース緩やかに
・NYダウは上昇(21012.42、+74.51)、消費者・サービス関連買われる
・ビットコイン急騰で仮想通貨関連銘柄へ資金流入
・米3月住宅価格指数、前月比0.6%増
・独6月GFK消費者信頼感調査、10.4で予想上回る

・東芝<6502>、WDと売却協議、半導体、トップ会談で合意
・三菱UFJ銀<8306>1年で頭取交代、「組織の三菱」に異変
・りそなHD<8308>、キャッシュカードにデビットを標準搭載
・ソフトバンクG<9984>、米エヌビディアに4000億円
・第一三共<4568>、3年後、海外売上高5割に高める
・イオン<8267>とダイエーを軸に、関西の食品スーパーを統合
・NTTドコモ<9437>、国内最速スマホ発売へ


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:30  桜井日銀審議委員が講演

<海外>
・特になし

《HT》

 提供:フィスコ

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