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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ユーザベース、フジオフード、ドリコム

ユーザベース <日足> 「株探」多機能チャートより
■ユーザベース <3966>  5,300円  +700 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在
 ユーザベース<3966>がストップ高まで買われ、上場来高値を更新した。同社はきょう、子会社のニューズピックスが米ダウ・ジョーンズ・アンド・カンパニーと合弁会社の設立を伴う業務提携を行うと発表。これが材料視されているようだ。この提携は、ニューズピックスが運営する「NewsPicks」の米国進出に向けたもの。ニューズピックとダウ・ジョーンズがそれぞれ50%ずつを出資して、米国に合弁会社を設立し、6月1日からの業務開始を予定している。

■フジオフードシステム <2752>  3,230円  +402 円 (+14.2%) 一時ストップ高   11:30現在
 19日、フジオフードシステム <2752> [JQ]が6月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■ドリコム <3793>  1,847円  +159 円 (+9.4%)  11:30現在
 ドリコム<3793>が急伸。前週末19日の取引終了後、バンダイナムコホールディングス<7832>100%子会社のバンダイナムコエンターテインメント(BNE)と業務提携し、合弁会社を設立すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っているようだ。今回の提携は、主力のソーシャルゲーム事業のさらなる成長加速を図るのが目的。ドリコムのソーシャルゲーム事業から得た開発技術や運用ノウハウと、BNE社の豊富なコンテンツおよび長年、日本のコンテンツビジネスを牽引してきた知見を融合することで、将来性が期待されるHTML5を中核とする技術を活用したオンラインゲーム領域への参入を目指すとしている。なお、新たに設立されるBXDは、BNEが51.0%、ドリコムが49.0%を出資し、8月に設立を予定。HTML5を中核とする技術を活用したオンラインゲームの配信および配信するプラットフォームの運営などを行うとしている。

■ソフバンテク <4726>  4,250円  +250 円 (+6.3%)  11:30現在
 ソフトバンク・テクノロジー<4726>が大幅続伸。この日、チャットボットを利用したBtoB向け営業支援ツール「Dynamics 365 活動報告用BOT」を開発し、自社へ導入したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同チャットボットは、米マイクロソフトが5月11日に開発者向けイベント「Build 2017」で発表した、「Skype for Business Bot Framework(Preview)」をいち早く取り入れたもので、営業が利用する活動報告用チャットボットに話しかけるだけで簡単に、同社のビジネスアプリケーション「Dynamics 365」へ営業活動の登録を行うことができるというもの。同社ではまず働き方改革の一環である営業生産性向上を行うため自社に導入し、そこで得たノウハウで製品化に向けた改良を行い、7月には「Dynamics 365」のオプションサービスとして顧客向けに提供を開始するとしている。

■トリドール <3397>  2,888円  +162 円 (+5.9%)  11:30現在
 トリドールホールディングス <3397> が急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を2900円→3500円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、国内新業態の展開や海外事業の伸びなどによる2桁増益基調を評価。これに雲南ヌードルを展開するJHCHL社買収による海外利益拡大が加わるため、投資判断「買い」を再強調すると報告している。同証券では、JHCHL社買収などを踏まえ、19年3月期の営業利益を109億円→123億円に上方修正し、20年3月期は136億円に拡大すると予想している。

■リコー <7752>  941円  +37 円 (+4.1%)  11:30現在
 リコー<7752>が続急伸。ドイツ証券は21日、同社株の投資判断を「セル」から「バイ」へ2段階引き上げた。目標株価は800円から1300円に見直した。同社は4月に中期経営計画を発表し、構造改革による収益改善を表明した。同証券では、17年3月期第4四半期(1~3月)の実績で着実に構造改革効果が出ていることを確認。足もとの事業環境は循環的に改善傾向にあり、数量効果を保守的にみても「19年3月期に大きく利益が改善するだろう」と予測している。具体的には18年3月期の連結営業利益は、同証券予想の486億円を308億円(会社予想180億円)に見直したが、19年3月期は897億円から1042億円に修正した。19年3月期の市場予想(547億円)を大きく上振れると見込んでおり、「ここは一気に強気に転じるべき局面」と判断している。

■SOMPO <8630>  4,456円  +149 円 (+3.5%)  11:30現在
 19日、SOMPOホールディングス <8630> が決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比11.5%増の2417億円で着地。続く18年3月期も前期比7.2%増の2590億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。3月に買収が完了した米保険大手エンデュランスの業績上積みが収益を押し上げる。業績好調と総還元性向目標50%を踏まえ、前期の年間配当を80円→90円に増額し、今期も前期比20円増の110円に増配する方針とした。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の4.81%にあたる1896万6666株(金額で569億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。買い付け期間は5月22日から11月16日まで。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,577円  +198 円 (+2.4%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が続伸。前週18日にマドを開けて急落したが、足もとはリバウンド局面に移行しており、マド埋めにいく展開。同社は20日、人工知能(AI)やIoT分野で次世代のイノベーションを引き起こす可能性のある新興企業に投資する、930億ドル超(約10.4兆円)のファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を設立(初回クロージング完了)したことを発表、これを材料視する買いを誘っている。同ファンドはサウジアラビアの政府系ファンドや米アップルなども出資を決めており、その金額規模を含め世界的にも注目度が高い。ソフトバンクの業容拡大に対する期待が改めて株価の先高思惑を呼んでいる。

■エイチ・アイ・エス <9603>  2,869円  +42 円 (+1.5%)  11:30現在
 エイチ・アイ・エス<9603>が3連騰。観光庁が19日に発表した主要旅行業者の旅行取扱状況速報で、2月の海外旅行取扱高が329億円となり、JTBを抜いて業界トップとなったことが好感されている。同社が月次の旅行取扱状況速報でトップとなるのは、11年3月以来5年11カ月ぶり。卒業旅行などで同社が強い学生旅行が好調だったことなどが貢献したようだ。

■アカツキ <3932>  6,250円  +90 円 (+1.5%)  11:30現在
 アカツキ<3932>が反発。同社は19日、ヴァーチャルアーティストのプロデュースを行う子会社「アカツキ・ヴァーチャルアーティスツ」を設立したと発表。今後の展開が期待されているようだ。この事業では、ゲーム事業で培ったデジタルコンテンツ制作やデジタルキャラクターのクリエイション・プロデュースのノウハウを生かしつつ、より一層のスピード感をもって事業を推進していく計画。具体的には、ソフトウエアの販売やイベントの企画運営、および音楽や映像コンテンツを販売する。

■ミスミグループ本社 <9962>  2,396円  +34 円 (+1.4%)  11:30現在
 19日、金型用部品の専門商社ミスミを中核とするミスミグループ本社 <9962> が月次売上実績を発表。4月売上高が前年同月比21.6%増の244億円に拡大したことが買い材料視された。内訳はFA事業が前年同月比23.49%増の82.5億円、金型部品事業は同19.7%増の63.1億円、カタログ販売のVONA事業は同21.3%増の98.3億円と、全事業で前年実績を上回った。なお、18年3月期は売上高が前期比12.0%増の2900億円、経常利益が同17.5%の311億円といずれも過去最高を計画している。計画達成に向けて好調なスタートを切ったことを評価する買いが向かった。

■日本M&Aセンター <2127>  4,235円  +35 円 (+0.8%)  11:30現在
 日本M&Aセンター<2127>が反発。株価は前週末こそ一服入れたものの、5月に入ってからは5日移動平均線をサポートラインに急速な上値追い態勢を続けている。東海東京調査センターが19日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」継続で目標株価を4050円から5000円に大幅に引き上げており、これが株高を後押ししている。同調査センターでは、業界再編対応などのM&Aでは、M&A仲介会社に多様な買い手候補企業のリストアップが求められることが多く、マッチング機能が充実した日本M&Aの優位性が高まるとの見方を示している。新たな目標株価は18年3月期のEPS102.1 円(同調査センター予想)にPER49倍(直近1年間の平均値)を適用して算出したもの。

■セガサミー <6460>  1,379円  -43 円 (-3.0%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 セガサミーホールディングス<6460>が反落し年初来安値を更新。SMBC日興証券が19日付で投資評価「2」を継続し、目標株価を1500円から1400円へ引き下げたことが弱材料視されているようだ。パチスロ機需要の落ち込みを受けて、同証券の18年3月期営業利益予想を333億円から251億円へ、19年3月期を同428億円から323億円へ下方修正したことが要因としている。また、18年3月期下期は、パチスロ新基準機への移行やギャンブル依存症対策法案の遊技機業界への影響の懸念などから、遊技機需要に対する不透明感も強く、規制関連の動向を注視したいとしている。

■テレ東HD <9413>  2,290円  -66 円 (-2.8%)  11:30現在  東証1部 下落率7位
 テレビ東京ホールディングス<9413>が4日続落で新安値。大和証券は19日、「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」へ引き下げた。目標株価は2900円から2400円に見直した。18年3月期は増収減益となる見通しなどを警戒している。今3月期の売上高は前期比2.5%増の1462億円、営業利益は同13.2%減の55億円を予想。スポット収入は増収を見込んでいるが、新社屋のランニングコスト増により営業利益は減益の見通し。また、同社が発表した中期経営計画では、最終年度の20年3月期の連結売上高は1546億円、営業利益は71億円を見込んでいるが、16年3月期の過去最高益72億円には達しないことも嫌気している。

■セメダイン <4999>  788円  +100 円 (+14.5%) ストップ高   11:30現在
 セメダイン<4999>がストップ高まで買われている。出資先であるAgIC(東京都文京区)はきょう、既存と遜色ない性能のフレキシブル基板をこれまでの5分の1のコストで試作できるサービス「AgICオンデマンドAP-2」を始めると発表。これが材料視されているようだ。AgICは既に2017年に入ってから、ベータ版サービスとして非公開でこの基板の製造サービスを展開し、自動車メーカーやアンテナメーカー、医療機器メーカーなどに試作で提供。このほど製造設備の拡充とともに、一般受注を開始した。

●ストップ高銘柄
 夢展望 <3185>  1,710円  +300 円 (+21.3%) ストップ高   11:30現在
 タカタ <7312>  555円  +80 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在
 ASJ <2351>  732円  +100 円 (+15.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ニックス <4243>  1,118円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 フード・プラネット <7853>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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