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【通貨】今日の為替市場ポイント:米金利先高観は後退せずリスク選好的な円売り継続へ

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

9日のドル・円相場は、東京市場では113円14銭から113円69銭で推移。欧米市場ではドル・円は114円33銭まで一段高となり、114円02銭で取引を終えた。

本日10日のドル・円は主に113円台後半で推移か。北朝鮮は近く6回目の核実験を行う可能性があり、地政学的リスク増大に対する警戒感が広がっている。ただし、米金利の先高観は後退していないことから、リスク選好的なドル買い・円売りは継続する可能性がある。

9日のニューヨーク市場では、ジョージ米カンザスシティー地区連銀総裁が「今年1-3月期の弱い成長を受けて緩やかな利上げを停止する理由はない」、「年内にバランスシートを縮小すべき」との見解を示したことや、ローゼングレン米ボストン連銀総裁が「FF金利誘導目標は歴史的基準からするとかなり低い」と指摘したことを意識してリスク選好的なドル買いが優勢となった。

市場関係者の間では、「地区連銀総裁の発言は利上げペースの加速を示唆するものではない」との声が聞かれたが、一部の市場関係者は「米連邦準備理事会(FRB)がバランスシートの縮小を進める過程で利上げを継続する可能性は残されている」と指摘している。2018年も3回の利上げが行われるとの見方が広がった場合、ドル上昇につながる可能性があるが、株式相場に与える影響は予測困難であり、金融市場における不確実性は高まるおそれがある。

《HT》

 提供:フィスコ

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