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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 18,700円~19,000円。

 米株式市場は、注目の仏大統領選挙の第1回投票で、欧州連合(EU)離脱を掲げる候補者同士の最終決戦とならなかったことや、親EU派のマクロン氏が支持率でリードしている安心感から、ダウ平均は大幅反発となりナスダックは史上最高値を更新して取引を終了。ただ、シカゴの日経平均先物は、日本市場で先行して上昇した影響もあり、特に目立つ動きは見られかったことから、東京市場の朝方は売り買い拮抗から、前日の終値近辺での取引開始が予想される。

 一巡後は、高寄り後も終始堅調であった昨日の流れを引き継ぎ、本日も底堅い値動きが想定されるが、為替市場でドルの上値が重く110円台を割り込んでいることや、本日は北朝鮮人民軍創軍85周年日となり、新たな挑発による地政学リスクも警戒されることから、指数の上値は様子見から伸び悩むことが推測され、相場は概ね方向感の乏しい展開となりそうだ。

 テクニカル的には、昨日の取引で上抜いた25日移動平均線(18,782円)をサポートラインとし、上値は目先の抵抗線である75日移動平均線(19,095円)突破を目指しそうだが、意外安から25日移動平均線を割り込んだ場合は、上窓を閉めながら5日移動平均線(18,674円)までの調整も考えられる。但し、5日移動平均線が明確に上を向き、当面はリバンド基調が続く公算が強いことから、不安材料が多いながらも大きめの押し目があれば、少し下値を拾ってみたいところでもある。

 新興市場はリスクマネーが一部市場に集中したこともあり、ジャスダック・マザーズ共に逆行安となっており、積極的なポジション構築にはもう少し様子を見たいところで、ジャスダック指数は目先の抵抗線である75日移動平均線(2,931ポイント)を、マザーズ指数は、目先の上値メドである一目均衡表の基準線(1,023ポイント)を、上抜くことが確認できるまでは静観したい。

 本日の予想レンジ 18,700円~19,000円。(ストック・データバンク 編集部)

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