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【市況】明日の株式相場見通し=日米経済対話の内容吟味、売買エネルギー不足で神経質な展開

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(19日)の東京株式市場は、日米経済対話の結果に関心が集まり、その内容を吟味しながらの神経質な推移となりそうだ。市場の最大の関心事は、両国間の貿易交渉の前提ともなる日米為替政策の対立だが、トランプ米大統領が12日に「ドルは強くなりすぎている」と発言した一方で、ムニューシン米財務長官は16日、「長期的にはドル高は良いこと」と語るなど、円安・ドル高進行を一方的に批判する内容は避けられそうだ。

 市場関係者からは「きょうは、前日のNYダウ平均株価の大幅上昇と外国為替市場での円安・ドル高進行を好感して、日経平均株価は朝方に一時、前日比192円高まで上昇する場面があったものの、後場寄り付き直後には、わずか7円高まで上昇幅を縮小する不安定さが際立つ地合いとなった。東証1部の売買代金は、きょうも1兆7744億円と連日で2兆円を大きく割り込んでいる」との見方が出ていた。

 18日の東京株式市場は、米株高や外国為替市場での円高一服を受けて日経平均株価は、朝方上値指向となった。ただ、買い一巡後は上値の重さが意識され、終値は前日比63円33銭高の1万8418円59銭と小幅続伸となった。

 日程面では、金融システムリポート、3月の訪日外国人客数、17日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、欧州3月の新車販売、上海国際自動車ショー(~28日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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