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【市況】31日の株式相場見通し=年度末で持ち高調整の売り先行、円安を受け底堅さ発揮も

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
 31日の東京株式市場は、週末・月末・年度末が重なることもあり、ポジション調整の売りが予想される。ただ、外国為替市場では、前日に比べて円安・ドル高が進行していることから、底堅さを発揮する場面もありそうだ。31日早朝の東京外国為替市場では、1ドル=111ドル70銭台と、前日に比べて円安・ドル高が進行している。

 30日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比69.17ドル高の2万728.49ドルと反発した。米10~12月期の実質国内総生産(GDP)の確定値は、季節調整済みの年率換算で速報値の前期比1.9%増から同2.1%増に上方修正され、市場予想平均の同2.0%増を上回った。これにより、米景気や企業業績の改善期待が高まり、金融株をはじめとした幅広い銘柄に買いが先行した。ナスダック総合株価指数は、前日比16.797ポイント高の5914.344と5日続伸し、1日以来ほぼ1カ月ぶりに過去最高値を更新した。

 日程面では、広告主企業に対し、アフィリエイト広告を用いたマーケティング活動の戦略立案・運用支援を行う広告事業や、恋愛マッチングサービス「Omiai」ほかの運営を行うメディア事業を手掛けるネットマーケティング<6175>が東証ジャスダック市場に新規上場する。

 このほかに、2月の鉱工業生産指数・有効求人倍率・完全失業率・家計調査・消費者物価指数・新設住宅着工戸数に注目。海外では、中国3月の製造業PMI、米2月の個人消費支出、ユーロ圏3月の消費者物価指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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