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【市況】<マ-ケット日報> 2017年3月10日

 10日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比286円高の1万9604円で、1月4日以来、約2カ月ぶりに昨年来高値を更新してきた。外国為替市場で円安・ドル高が一段と進行したことで輸出株中心に買いが広がった。円の先安感がようやく出てきたことで取引終盤まで買いが継続。日経平均の上げ幅は300円を超える場面まであった。本日はメジャーSQを無事に消化。需給面の不安もひとつ解消されている。

 昨日の米国市場は雇用統計の発表前日とあって売買が手控えられたが、ダウ平均は小幅ながらも4日ぶりに反発した。取引時間中は原油相場が年初来安値を更新したことで一時80ドル近く値を下げる場面があったが、値頃感から取引終盤にかけて押し目買いで持ち直している。

 さて、東京市場は1ドル=115円台という円安が支援材料となって日経平均が1万9500円のカベを突破。115円台の円安は1月以来とあって、久々の水準にようやく円の先安観が芽生えてきた。チャート上でもドル・円は2月に111円でダブルボトムを形成。流れを後押ししている。本日はメジャーSQを無事にこなし、残す需給面の不安は来週辺りまで続く企業の決算対策売りくらい。しかし、これも円安トレンドが続けば難なくこなして行けるだろう。個別では円安を受けてトヨタ <7203> 、ホンダ <7267> など自動車株が上昇。格付け引き上げのソニー <6758> は大幅高となっている。(ストック・データバンク 編集部)

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