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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 19,200円~19,500円。 

 米株式市場は、重要な経済指標(ADP雇用リポート)の発表を控え、様子見基調から上値の重い動きのなか、大統領による薬価の引き下げのコメントを懸念された医薬品セクターが足枷となり、米ダウ平均は小幅ながら続落して取引を終了。その影響でシカゴの日経先物も大きな動きは見られず、大証の終値に比べ(日中比)10円安と小幅な値動きに留まっていることから、東京市場の朝方は売り買い拮抗より昨日の終値近辺での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、昨日も東証1部の出来高が今年最低水準と、週末の雇用統計発表前に積極的な売買が見送られたが、重要なイベントを控え本日もその流れは続きそうで、また、戻り局面では期末の決算対策売りも想定されることから、マーケットは概ね方向感の乏しい展開から上値の重い取引が続く公算である。

 ただ、今月のFOMC(連邦公開市場委員会)での利上げを警戒し、為替市場ではドルが底堅く推移していることから、東京時間でドルが対円で114円台維持から一段高するようであれば、19,500円を試す展開も期待できそうだ。

 テクニカル的には、昨日の取引で5日移動平均線を割り込んできたことから、本日の取引では一目均衡表の転換線(19,331円)~25日移動平均線(19,244円)のレンジが下値メドとなり、上値は5日移動平均線(19,420円)~ボリンジャーバンドの+1σ(19,443円)のレンジが上値メドと推測される。

 新興市場のジャスダックは、引き続きリスクマネーの避難先として堅調な取引から、5日移動平均線(3,033ポイント)を支持線とし、上値は3,050ポイント達成を目指す値動きとなりそうだが、連日の最高値更新で過熱感も気になることから、利益確定の売りが優勢となった場合は、ボリンジャーバンドの+1σ(3,006ポイント)までの調整も視野に入ってくるだろう。
 
 マザーズ指数は、5日移動平均線(1,075ポイント)が目先の下値メドであるが、ここを維持出来なければ次偽の下値メドは、ボリンジャーバンドの+1σ(1,063ポイント)となりそうである。

 本日の予想レンジ 19,200円~19,500円。(ストック・データバンク 編集部)

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