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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 19,400円~19,700円。 

 米ダウ平均は、注目の議会演説で大幅な減税や、大規模なインフラ投資の推進を約束した内容に好感し、マーケットは買い優勢から全面高となり、指数は心理的節目の21,000ドル台を記録して取引を終了。シカゴの日経先物も欧米市場が堅調であったことから、リスクオンの動きとなり、175円高と(大証の日中の終値比)と大きく値上がりして取引を終えていることから、東京市場の朝方も買い先行により、シカゴの清算値である19,565円にさや寄せしての取引開始となりそうだ。

 一巡後は、早期利上げ観測から海外時間でドルが114円台まで上昇する場面が見られるなど、為替動向は比較的堅調に推移していることから、輸出関連セクターを中心に買戻しの動きが強まる公算で、また、インフラ関連なども恩恵期待から物色の動きが強まる見通しである。

 ただ、米ダウ平均の急激な上昇による過熱感が警戒されるなかで、昨日の議会演説で大型減税の内容については具体的に示されなかった点は不安材料で、今後明らかになる減税内容に失望して米株式市場が急速にポジション調整を行った場合、日本市場にもネガティブな影響を与える危険性は否定出来ないだけに、ここからの動向には十分注意したい。

 テクニカル的には、直近高値である19,519円(2/13の高値)を超えてくれば、狭いレンジながらも上昇トレンドを維持することになり、トランプラリーの高値である19,615円(1/5の高値)を目指す値動きが想定され、下値は昨日の取引で上抜いた25日移動平均線(19,217円)がサポートラインとなるだろう。

 新興市場のジャスダックは、引き続き堅調な値動きが推測されるが、1部市場の出来高が増加すれば、避難してくる運用資金の減少により動きが鈍ることも予想されるだけに、上値はボリンジャーバンドの+2σ(3,018ポイント)あたりとなりそうで、下値は5日移動平均線(2,993ポイント)が支持線として意識されるだろう。マザーズ指数は、5日移動平均線(1,062ポイント)を下値支持線とし、上値は1,100ポイント回復を目指すことになりそうだ。

 本日の予想レンジ 19,400円~19,700円。(ストック・データバンク 編集部)

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