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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 19,300円~19,500円。 

 米ダウ平均は、この日発表の経済指標(1月消費者物価指数・1月小売売上高)が予想を大きく上回ったことを好感し買いが先行、その後、大統領が小売業大手の経営者と会談で、大型減税の実施を約束したことが伝わると相場は勢いづき、5営業日連続で史上最高値を更新。その影響でシカゴの日経先物も、心理的節目の19,500円に迫る場面も見られたが、終盤ドルが利益確定の売りに押されると、それに伴って軟調な展開となり、結局小幅安で取引を終えていることから、東京市場の朝方は売り優勢からマイナス圏での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、米国の経済指標が予想を上回る結果でありながら、為替市場ではドルの戻り売り圧力が強く反落(円は上昇)した失望から、輸出関連セクターを中心にポジションを整理する動きが優勢となる公算で、マーケットは方向感の乏しい重い値動きが予想される。

 ただ、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、3月のFOMC(連邦公開市場委員会)で利上げに踏み切る可能性が高いことを示し、米国大型減税の期待や米経済指標が強いことを考えると、これ以上ドルが下落することは想定し難いことから、株式市場もヒステリックな調整は回避される見込みで、19,400円前後では底堅く推移するだろう。

 テクニカル的には、日経平均の下値は5日移動平均線(19,390円)が、目先のサポートラインとして意識されそうだが、ここを割り込むと一目均衡表の雲(19,112円)近くまでの下落も視野に入ってくる。

 新興市場のジャスダック平均は、価格帯別の出来高を見ても、この先に大きな抵抗が無いことから、1部市場が冴えない動きとなり、リスクマネーが避難してくるようであれば、史上最高値を更新して2,950ポイント近くまで上値を伸ばせそうで、マザーズ指数は日足では抵抗線が見当たらないことから、週足での抵抗線あるボリンジャーバンドの+2σ(1,038ポイント)が目先の上値メドとなりそうだ。

 本日の予想レンジ 19,300円~19,500円。(ストック・データバンク 編集部)

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