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【通貨】今日の為替市場ポイント:欧米株高などを意識してリスク選好の円売り継続も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

15日のドル・円相場は、東京市場では114円24銭から114円59銭で推移。欧米市場でドルは114円96銭まで買われた後、一時113円87銭まで反落し、114円16銭で取引を終えた。

本日16日のドル・円は、114円前後で推移か。欧米株高や米長期金利の上昇はドル買い材料となることから、リスク選好的な円売りが縮小する可能性は低いとみられる。

米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は15日、下院金融サービス委員会で議会証言を行い、利上げ継続の必要があることを示唆した。14日に行われた証言と内容的に大きな差はなかったが、質疑応答では金融緩和政策や銀行規制について、共和党議員から厳しい質問を受けた。

報道によると、共和党のヘンサーリング委員長は「ゼロ金利や、FRBのバランスシート拡大が健全な経済につながると裏付ける材料は全く存在しない」と指摘した。同委員長は、FRBが政策ルールを無視した場合、議会が金利政策を監視する規制案を計画する。

イエレンFRB議長はFRB(中央銀行)の独立性が脅かされることを強く警戒しているとみられているが、トランプ大統領はFRBに対する議会の影響力を大幅に高めることを計画しているとの見方が多い。この場合、FRBの金融政策における自由度はかなり低下する可能性があるため、金利見通しの不確実性は高まり、ドル高継続の思惑はやや後退する可能性がある。

《SK》

 提供:フィスコ

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