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【通貨】今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇や欧米株高を意識して円売り継続も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

9日のドル・円相場は、東京市場では111円74銭から112円38銭まで反発。欧米市場でドルは113円35銭まで一段高となり、113円25銭で取引を終えた。

本日10日のドル・円は、主に113円台で推移か。欧米株高や米長期金利の上昇を意識してリスク選好的な円売りは継続する見込み。

9日のニューヨーク市場では米国の税制改革(減税策)への期待で米国株は上昇し、NYダウ平均などの主要株価指数は最高値を更新した。株高を受けて米長期金利は上昇し、主要通貨に対するドル買いが優勢となった。ドル・円の取引では112円50銭近辺でストップロスのドル買いが執行されたとの見方があり、2月1日以来となる113円台で取引を終えた。

市場関係者の間からは、「今回の日米首脳会談で日米同盟の重要性を確認することが日本側の最重要課題ではないか?」との声が聞かれている。金融・経済の分野については、米国側の主張や疑問に対して適切に対応することが予想される。一部の市場関係者は、「米国は二国間の貿易協定の締結を目指すつもりで今回の首脳会談に臨むとしても大きなことが決まる可能性は低い」と指摘している。

今回の日米首脳会談では、為替相場の望ましい水準について議論されることはないとみられているが、日本の金融政策が円安の一因になっていると批判される可能性もあるため、会談内容の詳細が判明するまでは予断を許さない状況が続くとみられる。

《SK》

 提供:フィスコ

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