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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~トランプ会見通過で一先ずアク抜けも

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

12日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:トランプ会見通過で一先ずアク抜けも
■外資系証券の注文動向:差し引き240万株の買い越し
■前場の注目材料:トランプ氏発言で医薬品株売り圧力か




■トランプ会見通過で一先ずアク抜けも

12日の日本株市場はこう着の強い相場展開が続きそうである。注目されたトランプ次期米大統領による記者会見では、「日本などとの貿易で米国は多額の損失を被っている」などと述べ、米利益最優先を強調。また、薬価高騰を理由に製薬業界に適切な入札方式を導入する意向を発表したほか、防衛予算のコスト削減に言及した。円相場は1ドル115円台前半で推移するなか、やや売り優勢の展開になりそうだ。

もっとも想定されていた面もあり、一先ず会見が通過したことによるアク抜けも意識されやすい。また、イエレンFRB議長が教育関係者向けタウンホールを開催する。米連邦準備制度に関しての講演だが、質疑応答で経済や見通し、金利動向に関する思惑につながろう。JPモルガンなど金融機関の決算などに予定されており、これらを見極めたいとする流れもあり、下を売り込む展開にもならないだろう。

日経平均は一目均衡表では転換線が支持線として意識される一方で、5日線に上値を抑えられる格好での狭いレンジ取引になりそうだ。価格帯別出来高では日足ベースでは商いが積み上がっている19250-19450円辺りでのこう着。週足形状では19400-19600円処の積み上がりが上値抵抗として意識されてきている。




(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き210万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り840万株、買い1050万株、差し引き210万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


01月04日(水):30万株の買い越し
01月05日(木):150万株の買い越し
01月06日(金):10万株の売り越し
01月10日(火):200万株の売り越し
01月11日(水):240万株の買い越し


■前場の注目材料:トランプ氏発言で医薬品株売り圧力か

・NYダウは上昇(19954.28、+98.75)
・NY原油は上昇(52.25、+1.43)
・シカゴ日経225先物(19340、-10)
・円相場、1ドル115円35-45銭
・トランプ氏発言で医薬品株売られる
・トランプ氏「日本と良い取り引きできてない」
・景気一致指数1.6ポイント上昇


・7&iHD<3382>、中国内陸で出店拡大
・オービック<4684>、4期連続増配



☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・08:50 11月経常収支(予想:+1兆4600億円、10月:+1兆7199億円)

<海外>
・特になし

《SK》

 提供:フィスコ

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