市場ニュース

戻る
 

【市況】前場に注目すべき3つのポイント~出遅れ感のある中小型株などへ

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:出遅れ感のある中小型株などへ
■外資系証券の注文動向:差し引き100万株の売り越し
■前場の注目材料:東芝、連日の売り止まらず時価総額一時1兆円割れ





■出遅れ感のある中小型株などへ


30日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。29日のNY市場は前日の全面安の反動から買いが先行したが、閑散取引のなかで結局は下げに転じていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の19025円となり、安いところでは18925円と19000円を割り込む場面もあった。円相場は1ドル116円50銭辺りと円高に振れて推移している。


前日の大幅下落に対する反動もありそうだが、一方で日経平均は節目の19000円割れが意識されやすく、こう着感の強い相場展開になりそうだ。トランプ政権への期待があるものの、今年のような年初安を警戒する向きも多く、来年への期待が高まる中での大納会とはなりづらい。


また、12月3週の投資主体別売買動向では海外投資家が7週ぶりに売り越しだった。持ち高調整とみられ、買い越し基調に変化がみられたと判断するのは見極めが必要であるが、心理的には手掛けづらくなった。相対的に出遅れ感のある中小型株などに資金は向かいやすそうだ。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き100万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り640万株、買い540万株、差し引き100万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


12月22日(木):430万株の売り越し
12月26日(月):120万株の売り越し
12月27日(火):10万株の売り越し
12月28日(水):280万株の売り越し
12月29日(木):60万株の買い越し


■前場の注目材料


・NYダウは下落(19819.78、-13.90)
・NY原油は上昇(53.77、-0.29)
・東芝<6502>連日の売り止まらず時価総額一時1兆円割れ
・シャープ<6753>の大型液晶工場、鴻海が経営主導
・タカタ<7312>エアバック問題、米当局との和解近づく
・内閣支持率64%に上昇
・外国人投資家7週ぶり下落
・前日決算発表の中北製作所<6496>、アダストリア<2685>などに関心
・カルナバイオ<4572>には新規カバレッジ観測

☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・特になし


<海外>
・時間未定 中・7-9月期経常収支確定値

《SK》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均