【市況】有賀泰夫の有望株リサーチ
サイゼリヤ <日足> 「株探」多機能チャートより
●サイゼリヤ <7581>
―出遅れ修正へ! 月次好調で評価不足が鮮明―
全体相場はトランプ・ラリーの様相を呈して、着実に新値を更新しています。最初は円安メリット、インデックス銘柄中心でしたが、このところはかなり裾野が広がってきました。
12月13日配信の当コラムでご紹介したアルビス <7475> も連日の高値更新です。アルビスを買えない人向きに薦めたベルク <9974> も絶好調です。
日経新聞によれば、いよいよ年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が買い始めたという話もあります。確かに、これまで買われていなかった銘柄も買われ始めています。しかし、彼らが買っている中でも、出遅れているだけしか買うべき理由がみあたらない銘柄は危険です。実は業績見通しが良くないことから買われていないだけの銘柄も結構あります。もちろん、好業績でも内需系で、かつインデックス銘柄でないために買われていなかった銘柄もあります。上述のアルビスやベルクはまさにそんな銘柄です。
つまり、外需だろうが、内需だろうが、株価が今の業績を十分評価していなければ、結局は買われるということなのです。いくら出遅れだからと言って、ダメ会社に手を出すと、最後は馬鹿を見ます。
そんな出遅れ銘柄の1社がサイゼリヤ <7581> です。月次は好調なのですが、このところ株価は調整しています。
(12月22日 記)
有賀泰夫(ありがやすお)
H&Lリサーチ代表。新日本証券(現みずほ証券)に入社後、アナリストとしてクレディ・リヨネ証券に転職。現三菱UFJモルガンスタンレー証券を経て、09年4月に独立して、H&Lリサーチを設立。ファンド向けアドバイスなどを行う。日本証券アナリスト協会検定会員。
株探ニュース