【市況】前場に注目すべき3つのポイント～買い一巡後は円高・原油安が重し

8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し：買い一巡後は円高・原油安が重し
■外資系証券の注文動向：差し引き200万株の買い越し
■前場の注目材料：グッドコムアセットがジャスダックに新規上場






■買い一巡後は円高・原油安が重し


8日の日本株市場は買い先行の展開となろう。7日の米国市場はトランプ政権でのインフラ投資や減税などの政策期待を背景にした買いが広がり、NYダウは297ドル高と大幅に上昇した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円高の18630円となり、これにサヤ寄せする格好から、幅広い銘柄に買いが先行することになりそうだ。

ただし、為替市場では円相場が1ドル113円65銭辺りと円安が一服しているほか、原油先物相場が1バレル50ドルを割り込んでいることもあり、強弱感が対立しやすいだろう。メジャーSQを控えているため、大きな動きは避けたいところでもある。また、1日の高値18746.28円で長い上ヒゲを形成しており、インデックス主導とはいえ、戻り待ちの売り圧力も意識されやすいところ。ギャップアップ後は、強弱感が対立しそうだ。

物色の流れとしては景気敏感株のコア銘柄にインデックスに絡んだ物色が向かいやすい。米国の流れからはハイテクセクターの動向が注目されそうだ。


（株式部長・アナリスト 村瀬智一）



■外資系証券の注文動向：差し引き200万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1040万株、買い1240万株、差し引き200万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


12月01日（木）：30万株の売り越し
12月02日（金）：50万株の買い越し
12月05日（月）：310万株の買い越し
12月06日（火）：90万株の売り越し
12月07日（水）：30万株の売り越し



■前場の注目材料

・NYダウは上昇（19549.62、+297.84）
・NY原油は下落（49.77、-1.16）
・グッドコムアセット<3475>がジャスダックに新規上場
・ユニクロ（ファーストリテ<9983>）、冒険家の南谷真鈴氏をグローバルブランドアンバサダーに起用
・ウェザーニューズ<4825>、仏の気象情報提供会社を買収へ
・オリックス<8591>、高齢者の運転を見守るサービス
・旭硝子<5201>、タイ塩ビ企業買収へ
・JDI<6740>、新工場、月内に量産開始
・パーク24<4666>、5カ国で駐車場買収


☆前場のイベントスケジュール


＜国内＞
・08:50　7-9月期GDP2次速報（前期比年率予想：+2.3％、1次速報：+2.2％）
・08:50　10月経常収支（予想：+1兆5450億円、9月：+1兆8210億円）


＜海外＞
・09:30　豪・10月貿易収支（予想：-6.10億豪ドル、9月：-12.27億豪ドル）

・時間未定　中・11月輸出（前年比予想：-5.0％、10月：-7.3％）
・時間未定　中・11月輸入（前年比予想：-1.9％、10月：-1.4％）

《WA》

　提供：フィスコ