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【通貨】今日の為替市場ポイント:米雇用統計発表を控えてポジション調整主体の取引に

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

1日のドル・円相場は、東京市場では114円83銭から113円84銭まで反落。欧米市場でドルは114円72銭まで買われた後に113円93銭まで下落し、114円10銭で取引を終えた。

本日2日のドル・円は、114円前後で推移か。原油高と米金利上昇はドル買い材料となるが、日本時間夜に11月米雇用統計の発表を控えていることから、日中はポジション調整主体の取引となる可能性がある。

1日発表された11月の米ISM製造業景況指数は53.2に上昇し、市場予想の52.5をやや上回った。11月の新規受注は53.0で10月実績(52.1)を上回っており、指数の上昇に寄与したもようだ。輸出は10月の52.5から52に低下したが、11月の生産指数は56.0で10月の54.6を上回った。

市場関係者の間では、製造業の業況改善は2017年における複数回の利上げを正当化する材料になるとの見方が浮上している。また、トランプ次期政権で計画されている財政拡張策は新たな雇用を生み出すことが期待されており、非農業部門雇用者数は2017年も月間15万人程度の増加が期待できるとの声が聞かれている。大幅な金利上昇やドル高は米経済成長を阻害する要因となり、一部投資家の警戒感は高まっているようだが、トランプ政権下での雇用創出への期待は持続しており、米経済の先行き不安がただちに広がる状況ではないとみられる。

《WA》

 提供:フィスコ

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