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【市況】<マ-ケット日報> 2016年11月1日

 11月最初の取引となる本日の市場は日経平均が小反発。終値は前日比17円高の1万7442円だった。1日の大半をマイナス圏で過ごしたが、大引けにまとまった買いが入りわずかにプラスへ転じて引けている。全般的にこの水準でも押し目買い意欲があり1万7500円へ向けた動きはなお継続中だ。

 昨日の米国市場は日米の金融政策会合の結果発表を前に様子見気分が広がり、ダウ平均は小幅ならがも3日続落となっている。3日には英中央銀行も政策会合の結果を発表。4日には米雇用統計、来週8日には米大統領選と重要イベントが連続する。FBIがクリントン候補のメール問題を再捜査すると明らかにしてから市場の不透明感が強まっており、積極的にリスクを取れる状況ではなくなってしまった。大統領選の結果を見るまで動きは出にくいだろう。さて、先月から需給の締まった状態が続く東京市場は、米国情勢が不透明であるにもかかわらず本日の指数は反発へ。円相場がやや下落気味に推移したこともあって昨日よりも底堅い動きとなっている。東証1部の出来高は20億株台を切ってしまったが、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回るなど、内容としては底上げ的な動きは継続中だ。注目された日銀の金融政策会合の結果は予想通りの現状維持。これを受けて円高にならなかったことは安心感につながったようだ。個別では大和が投資判断を引き上げたトヨタ紡 <3116> が連日の年初来高値へ。主力事業「進研ゼミ」の改革が報道されてベネッセHD <9783> が大きく買われている。(ストック・データバンク 編集部)

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