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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~全般底堅い展開は継続、LINE、任天堂のアク抜けを見極め

マザーズ指数 <日足> 「株探」多機能チャートより

27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:全般底堅い展開は継続、LINE、任天堂のアク抜けを見極め
■外資系証券の注文動向:差し引き80万株の売り越し
■前場の注目材料:アイモバイルが東証マザーズに新規上場





■全般底堅い展開は継続、LINE、任天堂のアク抜けを見極め


27日の日本株市場は本格化する決算を受けた個別対応が中心になりそうだ。26日の米国市場は高安まちまちだった。前日のアップル決算の影響から売りが先行し、原油安も嫌気されるなか、業績見通しの引き上げを発表しボーイングが大幅に上昇したことにより、NYダウを押し上げる格好となっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円高の17365円、円相場は1ドル104円50銭辺りでの推移となっている。

日銀のETF買い入れが需給面での下支えとなるなか、底堅い相場展開が続くことになろう。ただし、決算が本格化する中、次第に様子見ムードが強まる可能性がある。また、昨日発表したところでは、オリックス<8591>が米国預託証券(ADR)で4.85%の上昇に対して、LINE<3938>が6.61%、任天堂<7974>が4.42%、キヤノン<7751>が4.29%と、それぞれ下落している。下落している銘柄については日本株市場でアク抜けの動きがみられないと、今後発表する決算への警戒感も高まりやすく、より様子見色が強まることになりそうだ。

手控えのなか、テーマ性のある材料株等に短期資金が向かいやすい面もあり、昨日はZMP関連が急動意をみせていたが、他のテーマ株等も動意の気配を注視しておく必要がありそうだ。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き80万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1330万株、買い1250万株、差し引き80万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


10月20日(木):210万株の売り越し
10月21日(金):130万株の売り越し
10月24日(月):150万株の売り越し
10月25日(火):120万株の買い越し
10月26日(水):290万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇、ボーイングが押し上げ(18199.33、+30.06)
・NY原油は下落(49.18、-0.78)
・LINE<3938>、米国預託証券(ADR)で6.61%下落
・任天堂<7974>、米国預託証券(ADR)で4.42%下落
・キヤノン<7751>、米国預託証券(ADR)で4.29%下落
・政府、インフラ事業の民間開放を検証
・日本の「ニュータウン」インドネシアに輸出へ

・アイモバイル<6535>が東証マザーズに新規上場



☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・特になし


<海外>
・10:30 中・9月工業利益(8月:前年比+19.5%)

《WA》

 提供:フィスコ

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