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【経済】FRBの目標変更を否定したフィッシャーFRB副議長


 フィッシャー米連邦準備理事会(FRB)副議長は17日にエコノミック・クラブ・オブ・ニューヨークでの講演を行った。フィッシャー副議長は、インフレ目標を3%に引き上げることにについて問われたが、「われわれは持続可能な最大雇用および2%のインフレ目標にかなり近づいている」と述べており、「(目標達成に)極めて近い状況で目標を変更することは問題だ」と反論した。フィッシャー副議長は、「金利が現在の水準に長くとどまれば、米経済は将来的に深刻な景気後退に見舞われる」との懸念を示した。

 市場関係者の間からは「フィッシャーFRB副議長の見解は金融当局者としては当然であり、近い将来における利上げ実施を正当化した」との声が聞かれている。17日に発表されたNY連銀製造業景気指数は-6.8に悪化したことから、米長期金利はやや低下したが、12月利上げを妨げる指標ではないとみられている。18日発表の9月消費者物価コア指数が予想通りの数値なら12月利上げを後押しする材料となり、主要通貨に対するドル買いがやや強まる可能性がある。
《MK》

 提供:フィスコ

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