【市況】前場に注目すべき3つのポイント~主力株を横目にAIやフィンテックなどの循環物色へ
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
18日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:主力株を横目にAIやフィンテックなどの循環物色へ
■外資系証券の注文動向:差し引き180万株の買い越し
■前場の注目材料:アジアでフィンテックが急成長
■主力株を横目にAIやフィンテックなどの循環物色へ
18日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうである。17日の米国市場では、主要企業の決算が好感される一方で、予想を下回る経済指標の発表が嫌気された。また、著名投資家による弱気発言等も嫌気され、NYダウ、ナスダックともに下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円安の16850円。円相場は1ドル103円80銭辺りと、前日の水準からやや円高に振れて推移している。
本日は米株安の流れを受けて売り先行の展開となりそうだ。円相場がやや円高に振れているほか、原油相場が続落で節目の50ドルを下回っていることも利食いに向かわせやすいだろう。ただ、足元で日経平均の25日線が支持線として意識されているほか、価格帯別出来高の商いが膨らんでいる16700-16800円処を上回っての推移であり、底堅い展開が見込まれる。
決算シーズンとなるため積極的な売買は手控えられ、もち合いレンジ突破は期待しづらいところではある。ただし、主力株の底堅い値動きからは、25日線を支持線にレンジ上限の17000円を窺う展開が意識されやすく、調整局面では押し目拾いのスタンスになろう。
物色の流れとしては主力処の動向を横目に、米ネットフリックスの決算評価の流れから動画コンテンツの関連のほか、みずほ証券によるAIを活用した売買システムを受けたAI関連、フィンテックがアジアで急成長との報道を受けて、フィンテック関連などへの関心が集まろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き180万株の買い越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1180万株、買い1360万株、差し引き180万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
10月11日(火):370万株の買い越し
10月12日(水):570万株の売り越し
10月13日(木):60万株の買い越し
10月14日(金):710万株の売り越し
10月17日(月):40万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは下落(18086.40、-51.98)
・NY原油は下落(49.94、-0.41)
・アジアでフィンテックが急成長
・訪日客関連株が復調
・みずほ証、AIで株式売買
・「君の名は。」旋風
・来年2月から「プレミアムフライデー」で消費喚起
・中国、有人船打ち上げ成功で宇宙関連銘柄に関心
・ホンダ<7267>、中国に新工場
・ヤマハ発動機<7272>、産業用ロボットを一新
・双日<2768>、インドの鉄道追加受注
・デンソー<6902>と東芝<6502>、画像認識用AI開発へ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・09:30 豪準備銀行の10月理事会議事要旨
《WA》
提供:フィスコ