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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 16,650円~17,000円。

 米ダウ平均は、これまで比較的利上げに対して慎重な意見が多かった米ボストン連銀の総裁が、この日の講演では引き締め策を推奨するコメントを発表したことにより、早期利上げ懸念が再燃し大幅下落。その影響でシカゴの日経平均先物も、大証の終値に比べ(日中比)210円安と大きく値下がりしていることから、東京市場の朝方も売り先行によりマイナス圏での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、欧州市場も欧州中央銀行(ECB)が追加緩和を見送ったことが依然重しとなっていることもあり、海外勢は東京市場でも利益確定の売りを急ぐ公算で、また、原油価格が5日振りの反落となっていることも、エネルギー関連銘柄には足枷となりそうなことから、日経平均も調整色を強める展開から上値の重い値動きが推測される。

 ただ、米利上げ観測によりNYタイムでドルが対円で、一時は103円台を回復するなど円安基調となっている点はポジティブな材料だけに、メリットの大きい輸出関連セクターを中心に、下値では押し目買いも入り易く、2%以上の下落した米ダウ平均のようなヒステリックな値下がりは回避される見通しである。

 テクニカル的には、目先の下値支持線である25日移動平均線(16,765円)近くまでの調整から、8/31に開けた上窓(16,752円)を閉める水準までの調整は十分想定内であるが、ここで下げ止まらない時は、8/26の取引で下値を支えた一目均衡表の基準線(16,693円)まで、支持線のレベルが下がりそうで、上値は心理的節目の17,000円が上値メドとなりそうだ。

 新興市場のジャスダック平均は、東証1部からの避難先として比較的堅調に推移することが予想され、下値は約3ヶ月ぶりにローソク足の実体で上抜いた200日移動平均線(2,481ポイント)が、当面の支持線として意識されそうで、マザーズ指数は、1週間の平均値である5日移動平均線(957ポイント)が目先の下値メドとなり、ここを下抜いた場合は200日移動平均線(950ポイント)が次のサポートラインとなるだろう。

 本日の予想レンジ 16,650円~17,000円。(ストック・データバンク 編集部)

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