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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2016年9月9日

 今週の日経平均終値は16965円76銭、前週末比40円08銭高でした。

 今週は今ひとつな雇用統計の結果を受けながらも一時円安に振れたことが好感されて日経平均は1万7000円台を示現しています。週末終値でそれは達成されませんでしたが、チャートの形の上では1万6900円台の上値抵抗ラインを上抜け、上昇相場(戻り相場)継続の形を取っています。ただ、抵抗ラインを上抜けた割に勢いはありません。売り方の買い戻しが終わったら、日銀以外に1万7000円台での買い手がいないといった図式です。今年4月の新年度以降、日経平均が1万7000円台に滞留した時間は短く、今年度の戻り限界ゾーンであることが示されています。今年度の企業業績は前期比でひとケタの減益予想。想定為替レートより円高にある現状では減益幅拡大懸念から上値はより買いにくいものとなります。1万7000円台が今年度の業績ではある種の天井圏ということになるでしょう。チャートが小さく上抜けしても株価が伸びないのはファンダメンタルズが追いついていないからです。今の相場でファンダメンタルズを改善させるには一にも二にも円安しかありません。こうなると今月下旬の日銀政策会合にかかってくるものは大きいでしょう。21日の政策会合の結果発表まで相場は膠着しそうです。(ストック・データバンク 編集部)

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