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【通貨】今日の為替市場ポイント:米早期利上げの思惑後退でドル伸び悩み

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

6日のドル・円相場は、東京市場では103円81銭から103円26銭まで下落。欧米市場でドルは一時101円93銭まで下落し、102円02銭で取引を終えた。

本日7日のドル・円は、102円前後で推移か。米国の早期利上げの可能性は大幅に低下したとの見方が広がっている。また、日本銀行による9月追加緩和への思惑はやや後退していることから、リスク回避的なドル売り・円買いは継続する可能性がある。

米供給管理協会(ISM)が6日発表した8月の非製造業部門総合指数は51.4に低下し、市場予想の55.0程度や7月実績の55.5を大幅に下回った。景気指数は7月の59.3から8月は51.8に低下。市場関係者が注目している雇用指数は51.4から50.7に低下した。新規受注は7月の60.3から8月は51.4に低下した。

市場関係者の間では、「ISM非製造業は極めて重要な指標ではなく、50を上回っていることから、悲観的な数字ではない」との見方があるものの、米金利見通しに大きな影響を与える可能性がある。少なくとも、新規受注の指数が大幅に低下したことは軽視できないとの見方は多い。新規受注については、年後半にかけてやや低下するとの予想が多かったようだが、8月に急低下したことで9月以降の動向に対する警戒感が高まっている。

《WA》

 提供:フィスコ

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