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【市況】<マ-ケット日報> 2016年9月6日

 6日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比44円高の1万7081円だった。前日の米国市場が休場で材料不在のなか、薄く広く買い物が入って1万7000円台を固めるような動きとなった。背景には今月20~21日の日銀金融政策決定会合に対するちょっとした期待もある様子。売り方も売り込みにくいようである。もっとも、東証1部の出来高は15億株という低水準のまま。外国人買いのない静かな1万7000円台相場といえそうだ。

 昨日の米国市場はレーバーデーのため休場。代わって注目された欧州市場は小甘い動きで方向感なく推移した。一方、東京市場は材料不在ながらも昨日に上値をブレイクした流れを保って日経平均は小じっかりの展開に。1日の値幅が75円弱という今年3番目の膠着相場ではあったが、東証1部の値上がり銘柄数が値下がり銘柄数の5倍に達するなど、水準訂正的な買いがゆっくり続いている様子もうかがえる。外国人買いが復活していないため出来高は少ないが、下値には日銀買いという安心感があるため、少ない出来高でもある程度は水準を切り上げることはできよう。チャート面では今のところ日経平均は200日移動平均線をかろうじて超えている状態。一方、東証1部上場全銘柄で算出する指数トピックスはまだ同線を超えておらず、明確な基調転換が示されるにはもう少し時間が必要なのかもしれない。個別では月額500円からの格安スマホサービスを開始するLINE <3938> が上昇。一方、株主還元100%を撤回するアマダHD <6113> が急反落している。(ストック・データバンク 編集部)

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