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【通貨】欧米為替見通し:ドル・円下げ渋りか、米経済指標や株価動向に注目

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

今日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開か。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録から年内利上げ観測が後退したことで、ドルは下落基調が続く可能性がある。ただ、経済指標の上振れや株高の継続に下支えされれば、ドルの極端な下落は避けられよう。

前日発表された7月26-27日開催のFOMC議事録によると、雇用の伸びの鈍化が今後の利上げに反対する理由になるとの意見が出されたほか、次の利上げにはさらに多くの指標を点検する必要があるとの慎重な見方で一致した。公表に先立ちダドリーNY連銀総裁が連邦準備制度理事会(FRB)による9月利上げの可能性に言及し警戒が高まっていた分、ハト派的な議事録には失望感が広がり、ドル売り基調が強まった。18日のアジア市場でドル・円は99円65銭まで下落しており、その後の欧米市場でもドル売り先行となりそうだ。

一方、今晩のNY市場では、米国の先週分新規失業保険申請件数、8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(21時半)などの経済指標の発表が注目される。なかでも先週分新規失業保険申請件数は26.5万件と、前週の26.6万件をやや下回る見込みで、予想通り雇用情勢の改善が示されればドル売りを弱める材料となろう。また、米ダウ先物の値動きから株高も予想され、ドル・円の大幅安は回避されるとみられる。


【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・7月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:+0.1%、6月:-0.9%)
・18:00 ユーロ圏・7月消費者物価指数改定値(前年比予想:+0.2%、速報値:+0.2%)
・20:30 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨公表(7月21日分)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:26.5万件、前回:26.6万件)
・21:30 米・8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:2.0、7月:-2.9)
・23:00 米・7月景気先行指数(前月比予想:+0.3%、6月:+0.3%)
・23:00 ダドリーNY連銀総裁会見(地区経済)
・05:00 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演

《WA》

 提供:フィスコ

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