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【市況】12日の株式相場見通し=米株式の過去最高値更新を好感し買い先行

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
 12日の東京株式市場は、前日の米株式市場で主要株価指数がそろって過去最高値を更新したことを好感し、買い先行のスタートとなりそうだ。ただ、お盆休み目前の週末とあって、休暇中のリスクを回避したいとの姿勢からポジション調整の売りも予想され、買い一巡後は上値の重い展開となりそうだ。12日早朝の東京外国為替市場では、1ドル=101円80銭台での推移となっている

 11日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比117.86ドル高の1万8613.52ドルと反発し、7月20日以来約3週間ぶりに過去最高値を更新した。メーシーズなど小売大手による市場予想を上回る内容の四半期決算発表が相次いだのに加え、産油国による増産凍結交渉への期待感から米原油先物価格が大幅上昇したことも、買い支援材料となった。

 ナスダック総合株価指数は、前日比23.814ポイント高の5228.399と上昇し、過去最高値を更新した。また、S&P500種株価指数も過去最高値を更新し、ダウ平均株価、ナスダック指数、S&P価指数の3つの指数がそろって過去最高値を更新した。これは、1999年12月31日以来ほぼ16年8カ月ぶりのこと。

 日程面では、6月のマネタリーサーベイ、7月の投資信託概況、オプションSQに注目。海外では、米7月の小売売上高・生産者物価指数、中国7月の鉱工業生産指数・小売売上高・都市部固定資産投資、ユーロ圏4~6月期のGDP改定値が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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