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【市況】米国株見通し:25日線レベルでの攻防か

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2164.00(+4.75) (20:40現在)
ナスダック100先物 4753.00(+9.25) (20:40現在)

20:40時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小じっかりに推移している。

4日の米株式市場はまちまち。英イングランド銀行の政策金利引き下げを受けて、欧州株が全面高となり買いが先行。7月の製造業や耐久財受注がマイナス成長となり、一時弱含む場面もあったが、明日の雇用統計の結果を見極めたいとの思惑から買戻しが入り、前日終値を挟んでもみ合う展開となった。ダウ平均は2.95ドル安の18352.05、ナスダックは6.51ポイント高の5166.25。

グローベックスの米株先物はNYダウで30ドル高程度を織り込んで推移している。欧州市場は全般小幅ながらも上昇して推移しており、買い先行の展開が意識されるところである。もっとも、市場は雇用統計の結果待ちであり、雇用統計の結果、これを受けた利上げ時期への思惑が相場の変動要因になるだろう。

雇用統計については英国のEU離脱(Brexit)後の数字であるため、注目度が高い。7月29日に発表された4-6月期の国内総生産(GDP)以降、米経済の失速感が広がり、利上げ実施時期は後退している。今回は予想を下回ったとしても、Brexitの影響として織り込み済みであり、市場は落ち着いた流れのなかで、利上げ時期が後退することが材料視されよう。一方、予想を上回ったとしても、年内利上げ期待を高めるほどの材料にはならないだろう。週末要因のほか、原油先物相場がやや弱含みに推移していることもあり、雇用統計を好感したとしても、大きな反転は期待しづらい。NYダウは25日線レベルでの攻防といったところ。

《KK》

 提供:フィスコ

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