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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:MCJ、バンナムHD、ローム、トヨタ

MCJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■MCJ <6670>  639円  +77 円 (+13.7%)  11:30現在
 4日、MCJ <6670> [東証2]が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比82.3%増の21.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。テレビCM効果で主力のパソコンの販売が大きく伸びたことが寄与。欧州向けモニターも好調だった。利益率の高い製品の売上増加に加え、小売店の不採算店舗撤退も大幅増益に貢献した。上期計画の25.3億円に対する進捗率は83.3%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■グローリー <6457>  3,315円  +345 円 (+11.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 4日、グローリー <6457> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.04%にあたる200万株(金額で60億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月5日から17年1月31日まで。同時に発表した17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は7.5億円の赤字(前年同期は26.5億円の黒字)に転落したが売り材料視されなかった。

■バンナムHD <7832>  2,834円  +281 円 (+11.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 4日、バンダイナムコホールディングス <7832> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比22.2%増の229億円に伸びて着地したことが買い材料視された。スマートフォン向けゲームの主力タイトルの好調継続に加え、欧米で家庭用ゲームの販売が伸びたことが寄与。人気アニメのライセンス収入の増加なども大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の235億円→320億円に36.2%上方修正。減益率が29.2%減→3.7%減に縮小する見通しとなった。

■ツムラ <4540>  3,005円  +295 円 (+10.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 4日、ツムラ <4540> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.55%にあたる180万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月10日から10月31日まで。同時に発表した17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比18.8%減の41.6億円に減ったが売り材料視されなかった。

■千葉銀行 <8331>  537円  +45 円 (+9.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 4日、千葉銀行 <8331> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.47%にあたる1200万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月5日から8月31日まで。同時に発表した17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比1.7%増の265億円で着地したことも支援材料。

■フジシール <7864>  3,960円  +270 円 (+7.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 4日、フジシールインターナショナル <7864> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比36.4%増の36.5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力のペットボトル向けシュリンクラベルの販売が伸び、8.5%の増収を達成したことが寄与。生産性の向上による採算改善も大幅増益に貢献した。

■ローム <6963>  4,780円  +290 円 (+6.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 4日、ローム <6963> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結営業利益は前年同期比40.3%減の69億円に落ち込んだものの、上期計画の87億円に対する進捗率が90.7%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。設備投資の抑制やコスト削減による固定費削減が奏功し、採算が想定より改善した。25億円前後とする市場予想を大きく上回ったことを好感する買いも向かった。

■あすか製薬 <4514>  2,023円  +118 円 (+6.2%)  11:30現在
 4日、あすか製薬 <4514> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比62.3%増の5.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。血圧降下剤や抗がん剤の後発医薬品の販売好調に加え、昨年10月に承継した抗甲状腺薬の売上増加が寄与した。販管費が減少したことも利益拡大につながった。上期計画の3.5億円を既に69.7%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■NTTデータ <9613>  5,320円  +260 円 (+5.1%)  11:30現在
 4日、NTTデータ <9613> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比12.8%増の173億円に伸びて着地したことが買い材料視された。官公庁向けシステム開発が伸びたうえ、コスト削減で採算が改善した公共・社会基盤部門が収益を牽引した。2期連続の最高益更新に向けて堅調なスタートを切ったことを好感する買いが向かった。

■エイベGHD <7860>  1,314円  +64 円 (+5.1%)  11:30現在
 エイベックス・グループ・ホールディングス<7860>が続伸。同社は4日の取引終了後、17年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表。売上高は357億2200万円(前年同期比13.5%増)、営業損益は15億1300万円の黒字(前年同期3億2900万円の赤字)、最終損益は4億7800万円の黒字(同5億1100万円の赤字)だった。音楽ソフトのアルバム作品や映像ソフト作品の販売が増加している。通期業績は売上高1550億円(前期比0.6%増)、営業利益60億円(同17.6%減)、純利益23億円(同46.4%減)と従来見通しを据え置いた。

■ディスコ <6146>  11,140円  +540 円 (+5.1%)  11:30現在
 4日、ディスコ <6146> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の103億円→134億円に30.1%上方修正。減益率が42.2%減→24.8%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。アジアの半導体メーカー向けに精密加工装置や消耗品の販売が伸び、売上が計画を11.6%も上回ることが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の上期配当を従来計画の54円→70円(前年同期は85円)に増額したことも支援材料。

■ニコン <7731>  1,533円  +74 円 (+5.1%)  11:30現在
 4日、ニコン <7731> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の170億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。中国向けに中小型パネル用FPD露光装置の販売が大きく伸びたことが寄与。デジタルカメラ市場の縮小や円高、熊本地震の影響を吸収し大幅増益を達成した。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の210億円→250億円に19.0%上方修正。増益率が3.6%増→23.3%増に拡大する見通しとなった。併せて、従来未定としていた今期の上期配当を12円(前年同期は8円)実施する方針としたことも買い気を誘った。

■西尾レントオール <9699>  2,492円  +119 円 (+5.0%)  11:30現在
 西尾レントオール<9699>が6日ぶり急反発。同社は建機レンタルを主力としており、経済対策による建設セクターへの追い風は同社にも及ぶ。4日取引終了後に16年9月期第3四半期累計(15年10月~16年6月)の連結決算を発表したが、売上高は870億円(前年同期比3.5%増)、営業利益は95億5800万円(同6.1%減)、最終利益は56億2200万円(同7.9%減)だった。しかし、通期予想に対する進捗率は営業利益段階で約80%に達しており、買い安心感につながった。トンネル工事で使われるコンクリート吹き付け機械が受注高水準で、財政投融資活用で大阪延伸工事の大幅前倒しが計画されているリニア中央新幹線の関連株の一角としても注目される。

■ゼリア新薬工業 <4559>  1,609円  +72 円 (+4.7%)  11:30現在
 4日、ゼリア新薬工業 <4559> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比3.1倍の18.3億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。海外で主力の潰瘍性大腸炎薬の販売が好調だったほか、英アストラゼネカから販売権を取得した炎症性腸疾患薬が伸びたことが寄与。テレビCM効果で滋養強壮剤の販売が拡大したことも大幅増益に貢献した。上期計画の20億円に対する進捗率は91.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■トヨタ自動車 <7203>  5,898円  +207 円 (+3.6%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が大幅続伸。同社は4日取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を26兆5000億円から26兆円(前期比8.5%減)へ、営業利益を1兆7000億円から1兆6000億円(同43.9%減)へ、最終利益を1兆5000億円から1兆4500億円(同37.3%減)へそれぞれ下方修正した。しかし、市場ではこれを下回る水準も想定されていただけにサプライズ感はなかった。同社に限らず自動車業界には円高の逆風が吹いている。円高デメリットは回避できず、売上高の目減りに加え利益の押し下げ要因として業績を圧迫しているが、これは株価に事前に織り込みが進んでいた。今回、通期の想定為替レートを1ドル=105円から102円に円高方向に見直し、実勢に近づけている。一方、販売需要は経済好調な北米向けなどを中心に悪くない。グループ全体の販売台数は従来予想を据え置いていることで買い安心感につながった。

●ストップ高銘柄
 エイチワン <5989>  675円  +100 円 (+17.4%) ストップ高   11:30現在
 アイビー化粧品 <4918>  573円  +80 円 (+16.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 極楽湯 <2340>  727円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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