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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は3日ぶりに反発、原油価格の上昇を受けウエートの高い資源銘柄に買いが集中

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 57076.91 +1.63%
3日のブラジル株式市場は3日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前日比914.53ポイント高(+1.63%)の57076.91で取引を終えた。57101.09まで上昇した後、一時55788.00まで下落した。

原油価格の上昇を受け、石油・ガス大手ペトロブラス(PERT4)などウエートの高い資源銘柄に買いが集中し、指数の上昇をけん引した。また、弱い米経済指標に伴い、早期の米利上げ懸念がやや後退していることも支援材料。一方、テメル暫定政権が打ち出した財政赤字の縮小計画などが野党など反対勢力から強く反発されるとの懸念が指数の上値を押さえた。

【ロシア】MICEX指数 1919.15 +0.34%
3日のロシア株式市場は反発。主要指標のMICEX指数は、前日比6.46ポイント高(+0.34%)の1919.15で取引を終了した。1922.86から1902.74まで下落した。

原油価格の反発を受け、資源銘柄を中心に買い戻しが広がった。米原油在庫の増加が市場予想を下回ったことが支援材料となったもよう。また、弱い米経済指標を受け、早期の米利上げ懸念がやや後退していることも好感された。一方、指数の上値は重い。原油価格の先行き不透明感が高まっていることや、売買代金が低迷していることなどが足かせになった。

【インド】SENSEX指数 27697.51 -1.02%
3日のインドSENSEX指数は4日続落。前日比284.20ポイント安(-1.02%)の27697.51、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同78.05ポイント安(-0.91%)の8544.85で取引を終えた。

小幅高で寄り付いた後は売りに押され、その後も安値圏でもみ合った。原油相場の下落基調に加え、弱い海外市場を受け、インド株にも売りが先行。国内では、消費者信頼感指数の低下などが小売りセクターの圧迫材料となった。調査会社ニールセンによると、4-6月期のインドの消費者信頼感指数は前期比6ポイント下落し、128まで低下したという。また、政府が約400万件の税滞納を免除する可能性があるとの報道も税収の減少懸念を強めた。予定通り免除されるなら計60億ルピー(約90億円)の税収減になると試算されている。
【中国本土】上海総合指数 2978.46 +0.24%
3日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比7.18ポイント高(0.24%)の2978.46ポイントと続伸した。

金融緩和の期待感が広がる。国家発展改革委員会・政策研究室が3日発表の文書で、利下げや預金準備率の引き下げに言及したことが材料視された。ただ、上値は重い。IPOの増加による需給悪化や、売買代金の低迷などが嫌気されている。2日の売買代金は上海市場で1298億人民元にとどまり、前日の売買代金(1636億人民元)から急減。約2カ月ぶりの低水準だった。指数はマイナス圏に沈む場面もみられている。3日は概算1591億人民元とやや増えた。

《CS》

 提供:フィスコ

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