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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2016年7月29日

 今週の日経平均終値は16569円27銭、前週末比57円98銭安でした。

 日米の金融政策会合という重要イベントを無事にこなし、株式市場はひとまず落ち着きを取り戻せる状態となりました。これだけ日銀への追加緩和期待が強かったところにETF買い入れ増額だけで対応したことは、残す策も少なかっただけに、結果的に良かったのではないでしょうか。追加緩和というには物足りない内容ではありますが、株式の市場対策としては極めて穏当で効果的でしょう。そして何より、マイナス金利の深堀りを見送ったことで銀行株が急騰すること自体、もう利下げが不要であることを証明したといえそうです。マイナス金利は弊害にしかならず、かえって日本経済を蝕む要因でもあるとマーケットは答えを出しています。さて、ひとまず政府の経済対策、日銀の金融政策が出揃ったことで、景気の持続的浮揚には疑問ながらも、株式を含めて下支え効果は出て来るものと考えます。大きな流れとして2月、6月の安値(ともに1万4800円台)をボトムゾーンとして、夏相場は上値1万7000円台半ばまでのボックス圏を想定します。7月に比べマクロ的な材料が極端に乏しい8月は、総論より各論で個別物色中心の展開となっていきそうです。(ストック・データバンク 編集部)

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