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【市況】<マ-ケット日報> 2016年7月29日

 7月最後の取引となる本日の市場は日経平均が反発。終値は前日比92円高の1万6569円だった。前場は日銀発表による材料出尽くしへの警戒感からマイナス圏での推移となったが、日銀が追加緩和を発表した後場からは上下に荒れはしたものの、最終的には今回の日銀の政策スタンスが好感されプラス圏に浮上して取引を終えている。為替はやや円高に傾いたが株式の極端な失望売りを回避できたことは収穫といえよう。

 昨日の米国市場はフォードなど一部企業の決算が予想割れしたことでダウ平均は小幅ながらも4日続落した。原油相場の下落もあって、下げ幅は一時100ドルを超える場面も。一方、アップルに続きフェイスブックも好決算を発表したことでIT・ハイテク株の多いナスダック指数は3連騰。こちらは連日で年初来高値を更新している。さて、今週一番の注目イベントであった日銀金融政策会合の結果を受けて、本日の東京市場は予想どおり荒れた展開となった。序盤は日銀への警戒感から売り先行となったが、日銀がETFの年間買い入れ増額とマイナス金利現状維持という政策を発表した後場からは上下に大荒れ。日経平均は発表直後に200円高、その数分後には300円安というジェットコースター並みの相場を展開した。結局、マイナス金利拡大見送りで金融株が全面高となり、また、ETF増額という需給的な安心感から、株式市場はこの政策をプラスに評価して取引を終えている。来週は極端な円高にならない限りこの水準で落ち着いた相場となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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