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【通貨】欧米為替見通し:円売り基調か、G20など受けリスク選好的な動きに期待

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

今日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きとなりそうだ。週末開かれた20カ国財務相・中央銀行総裁会議(G20)で各国が政策対応する方向で一致したことを受け、リスク選好的な動きに振れる可能性があろう。また、日銀による追加金融緩和への期待感から円売り基調が見込まれ、ドルを押し上げるかもしれない。

G20では世界経済の不確実性が高まるなか、英国の欧州連合(EU)離脱などで世界経済の混乱を回避するため、参加各国が連携し政策を総動員して対応することで一致。具体的な政策を決めたわけではないが、一応の結束により市場の警戒感はやや緩和されたとみられる。26-27日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)、28-29日の日銀金融政策決定会合と重要イベントを控え、今晩の欧米市場は動きづらいが、欧米市場で株高に振れれば、ドル買い・円売りにつながるだろう。

一方、週明け25日のアジア市場では「政府経済対策の効果を高めるため、日銀は追加金融緩和に踏み切るとの期待は多い」(ある市場筋)との見方から、円売り基調に振れている。欧米市場でも日銀への期待感から円売り基調が続く可能性はあるだろう。また、足元では米経済指標は予想を上回るケースが目立ち、米早期利上げ観測再燃につながっている。今晩23時半発表の米・7月ダラス連銀製造業活動指数が予想を上振れれば、ドルを押し上げる手がかりとなるのではないか。


【今日の欧米市場の予定】
・17:00 独・7月IFO企業景況感指数(予想:107.5、6月:108.7)
・23:30 米・7月ダラス連銀製造業活動指数(予想:-10.0、6月:-18.3)
・02:00 米財務省2年債入札(260億ドル)


 提供:フィスコ

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