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2016年07月25日05時00分

【注目】前週末22日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

サイバー <日足> 「株探」多機能チャートより

■サイバーエージェント <4751>  5,860円 (-660円、-10.1%)

 東証1部の下落率トップ。サイバーエージェント <4751> が急落。同社は21日引け後、16年9月期第3四半期累計(15年10月-16年6月)決算を発表。売上高は前年同期比21.6%増の2250億4800万円に、営業利益は同20.7%増の325億6900万円となった。ゴールドマン・サックス証券では、Shadowverseのヒットが貢献し、4-6月営業利益は想定を上振れたと指摘。AbemaTVのユーザー数が急増を続けているため多少のコスト増を見込むものの、レーティング「買い」を継続、目標株価を6700円から7200円に引き上げ。マッコーリー証券もレーティング「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を6200円から7200円に引き上げている。

■ガンホー <3765>  252円 (-16円、-6.0%)

 東証1部の下落率5位。ガンホー <3765> が4日続落。日証金が21日、ガンホー株について22日約定分から貸借取引の申し込み停止措置を解除すると発表した。貸借取引の規制解除に伴って、売買の自由度が回復するとの見方があるなかで、22日は売りが優勢となっているようだ。

■ウェザーニューズ <4825>  3,220円 (-165円、-4.9%)

 ウェザーニューズ <4825> が反落。国内大手証券では、19年5月期までの3ヵ年は投資フェーズに入るものの、気象インフラ、データ、人員体制などの独自の強みは変わらないと指摘。当面は海運向け気象情報サービスを取り巻く環境が厳しいとしながらも、投資フェーズをこなし、年率3.7%程度の営業利益成長は達成可能と解説。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価は3700円から3140円に引き下げている。

■SUMCO <3436>  685円 (-32円、-4.5%)

 SUMCO <3436> が反落。UBS証券では、足元でのウエハー需要は回復基調にあるものの、需給が緩やかに改善してもウエハー価格の本格的な回復は困難と予想。現在の株価は値上げ期待を織り込んだ水準にあると推定して、割高と判断。レーティング「セル」、目標株価560円でカバレッジを開始している。

■クックパッド <2193>  1,398円 (-56円、-3.9%)

 クックパッド <2193> が反落。国内大手証券では、会員事業への経営リソース強化に伴う広告事業の先行き不透明感、レシピ事業強化に伴う特売情報などその他事業非継続の可能性、海外展開に伴う費用増などのリスクが、マネジメント体制の変化に伴い高まっていると指摘。広告と多角化の先行きを見定める段階と位置づけ、レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を2200円から1550円に引き下げている。

■スクエニHD <9684>  3,240円 (-110円、-3.3%)

 スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> が反落。同社は21日、アップルウオッチ専用の新作RPG「COSMOS RINGS(コスモスリングス)」を発表したが、株価は全般の軟調地合いもあり反応薄。「コスモスリングス」は世界初のアップルウオッチ専用の本格RPGで、2016年夏に世界同時配信予定。デジタルクラウンを用いた「時間遡行システム」や日々の歩数に応じて届く様々なメッセージなど、アップルウオッチならではのゲーム体験を提供する。

■ファーストリテイリング <9983>  32,640円 (-1,080円、-3.2%)

 ファーストリテイリング <9983> が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、カタリストとして、国内ユニクロ事業は「新価格政策の収益インパクト」「春のジョガーパンツ販売動向」「コスト圧縮」、海外ユニクロ事業では「中国と米国の業況」を挙げてきたものの、これらの懸念はやや後退したと指摘。すでに株式市場の目線は来期となっているため、「集客力の強い商品の投入」「中国・米国ユニクロ事業の業況改善」のほか、「Eコマースの業績寄与」が投資テーマになると解説。レーティングは「ニュートラル」を継続、目標株価は3万円から3万3000円に引き上げている。

■カシオ計算機 <6952>  1,462円 (-41円、-2.7%)

 クレディ・スイス証券の時計業界のリポートでは、4-6月期訪日客全体の日本でのカメラ・ビデオカメラ・時計の購入者単価が前年比45%減となったことは、円高や中国での関税引き上げなどが背景にあると指摘。国内時計メーカー3社のインバウンド売り上げは、4-6月期で前年同期比減少した可能性があるとみて、年間営業利益への影響は大きくはないと推測するも、各社業績に対しては、足もとの円高に加え向かい風の内容と解説。個別選好順位は、カシオ計算機 <6952> >シチズンホールディングス <7762> >セイコーホールディングス <8050> の順で継続している。

■日本航空 <9201>  3,321円 (-92円、-2.7%)

 日本航空 <9201> が反落。海外市場での原油先物価格の変動も、航空会社株に利益確定売りを出す手掛かり材料となったようだ。6月の訪日外国人客数は前年同月比24%増の198万6000人となった。国内大手証券がインバウンド関連銘柄のリポートで、注目株はJAL、ANAホールディングス <9202> としていたことも話題になったばかり。マーケット関係者からは、別の好材料が話題になった。ブラックロックがJAL株を大量取得していることが判明。7月22日提出分の最新資料では保有株0%から5.09%となった。世界巨大ファンドがJAL株を大量買いしたことは、今後の株価にポジティブに働きそうだ。

■マブチモーター <6592>  4,380円 (-115円、-2.6%)

 マブチモーター <6592> が反落。国内大手証券は、為替前提を円高方向(1ドル=108→105円)に見直した上に、モータの出荷前提を若干引き下げた結果、業績予想を下方修正したとのリポートをリリース。現在の同社トップライン成長を牽引する、電動パーキングブレーキやパワーウィンドウ用途が、ドアミラーやエアコンダンパのように、同社製品で市場を寡占化できるかが、積極姿勢に転じるポイントと指摘。同証券ではまた、同社は業績に応じて株主に積極還元する基本方針であることから、自社株式を取得する年度では、総分配性向が6割を超えることもあるため、現状株価では、インカムストックとしての妙味を見出すことができるとの認識であると解説。目標株価は5400円から5100円へ引き下げているものの、レーティングは「ニュートラル」を継続している。

■信越化学工業 <4063>  6,227円 (-139円、-2.2%)

 信越化学工業 <4063> が反落。UBS証券では、主力のPVC(塩ビ樹脂)子会社シンテックが2期連続で減益となったことや、建設中のエタンクラッカーについて原油安による競争力低下が懸念されることから、株式市場ではシンテックへの成長期待が低下していると指摘。それでも、シンテックが再び全社利益の牽引役となると予想し、同社の株価ドライバーであるPVCでの増益基調は未だ十分に織り込まれていないと解説。タイミングとしてはやや早いかもしれないものの、投資妙味が増してくると考え、レーティング「バイ」、目標株価7200円でカバレッジを開始している。

■新光電気工業 <6967>  561円 (-12円、-2.1%)

 新光電気工業 <6967> が反落。国内大手証券では、現状では収益寄与をもたらす大型新製品は見当たらず、業績が為替を含むマクロ環境の変化に左右されやすいと指摘。1-3月期に競合他社が積極的に受注確保に動いたため、実需をやや上回る出荷となり、顧客の在庫はやや重いと解説。株価に割高感がない反面、独自の利益成長要因が乏しいと位置付け、レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を600円から510円に引き下げている。

■LINE <3938>  3,945円 (-80円、-2.0%)

 LINE <3938> が続落し新安値。21日のニューヨーク市場での終値は前日比0.79ドル安の36.81ドル(約3900円、1ドル=105円90銭換算)だった。東京市場には15日に上場し公開価格3300円に対し一時5000円まで買われたが上値は重く、足もとでは利益確定売りに押された格好だ。ポケモンGOの配信開始を受け任天堂 <7974> の関連株に人気が移っている面も逆風となったようだ。

■積水化学工業 <4204>  1,435円 (-26円、-1.8%)

 積水化学工業 <4204> が反落。クレディ・スイス証券が同社についてリポートをリリース。17年3月期の同証券予想ベースの総還元利回り(配当および自社株買い)は5.1%であり、インカムゲインに投資魅力があると紹介。ただ、円高局面では国内で利益を稼ぐ住宅メーカーに対してアンダーパフォーマンスとなるリスクには留意が必要であると指摘。同証券は今回、17年3月期第1四半期の同証券業績予想を開示するとともに、通期の業績予想を見直し。為替前提を、1ドル=103円(従来同証券予想109円、会社計画110円)、1ユーロ=114円(同123円、同125円)へ変更、為替感応度は、対ドルで1円の円高で5億円の減益、対ユーロで同5000万円の減益と試算。ただ、投資評価「アウトパフォーム」、目標株価1700円を継続している。

■TDK <6762>  6,390円 (-100円、-1.5%)

 TDK <6762> が実に10営業日ぶりに反落。クレディ・スイス証券は、業績予想を為替前提変更(1ドル=115円から103円、1円変動で営業利益は年間14億円変動)、マクロ景気減速を織り込み下方修正したとのリポートをリリース。ただ、短期業績は東芝 <6502> のHDDシェア上昇によるTDK HDDヘッド数量上振れ、北米スマホでのWifi、FEMでの台当たり単価上昇の効果などにより、円高推移も会社計画を上回るペースとみると指摘。中期的にはHDDヘッドに対する懸念、高周波部品事業の売却なども、車載用TMRセンサ、MEMSマイク、エネルギーユニットの18年3月期以降の寄与に対するビジビリティが高まれば解消されようと解説。目標株価を9000円から7000円へ引き下げているものの、投資評価は「アウトパフォーム」を継続している。

■国際石油開発帝石 <1605>  826.3円 (-12.4円、-1.5%)

 国際石油開発帝石 <1605> など石油関連株が安い。21日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近9月物が前日比1.00ドル安の1バレル=44.75ドルと下落。国際通貨基金(IMF)が19日、世界成長率を引き下げるなど減速感が出るなか、原油需給の緩みによる原油価格の下落が懸念されている。

■日本電産 <6594>  8,560円 (-124円、-1.4%)

 日本電産 <6594> が9営業日ぶりに反落。22日は円高を警戒した売りや、利益確定目的の売りに下押ししたものの、国内大手証券が目標株価を引き上げたことが確認されている。野村証券は、為替前提を円高方向(1ドル=108円→105円、1ユーロ=123円→116円)に見直したものの、業績予想は17年3月期は据え置き、18年3月期以降はわずかながら上方修正したとリポートで紹介。マネジメント変更や工場集約の効果などが現れ、2010年以降に欧米で買収した海外子会社の収益改善が進むと考え、中型モータの収益見通しを上方修正している。レーティングは「バイ」を継続。目標株価は8900円から9700円に引き上げている。

■三菱UFJ <8306>  514.9円 (-7.2円、-1.4%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> や三井住友フィナンシャルグループ <8316> などメガバンクが安い。今月28~29日に開催される日銀金融政策決定会合での追加緩和期待を受けた買いが流入していたが、黒田日銀総裁が英BBCのラジオ番組で財政支出を日銀が直接手当するヘリコプターマネー(ヘリマネ)政策に対して「必要性も可能性もない」と発言。同番組は6月に収録したものだが、外国人投資家を中心にヘリマネへの注目度は高いだけに、22日は期待感後退からの売りが膨らんだ格好だ。

■協和発酵キリン <4151>  1,903円 (-25円、-1.3%)

 協和発酵キリン <4151> の株価が軟調推移。21日の取引終了後、16年12月期の連結業績見通しについて、売上高を3510億円から3440億円(前期比5.6%減)へ下方修正した一方、営業利益を300億円から320億円(同26.9%減)へ、純利益を160億円から180億円(同39.5%減)へ上方修正した。上期に医薬事業の売り上げが計画を上回った一方、円高の進行による影響などが見込まれることが要因としている。

■ブリヂストン <5108>  3,540円 (-38円、-1.1%)

 TIWのタイヤセクターのリポートでは、為替、スプレッド面からの収益サイクルは第3四半期が底になると指摘。配当利回りが支えとなり株価の下落余地は限られるとの見方で、8月の上期決算発表でアク抜け感が拡がり株価は見直される公算が大きいと解説。個別銘柄では、ブリヂストン <5108> と東洋ゴム工業 <5105> に注目している。

※22日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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