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【市況】日経平均は大幅に続落、センチメント悪化、円相場や値がさ株を睨みながらの相場展開に/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は大幅に続落。463.03円安の15206.30円(出来高概算10億7000万株)で前場の取引を終えた。連休明け5日のNY市場は、NYダウが100ドルを超す下落となった。欧州連合(EU)離脱を巡る英国経済への懸念が再燃したことが嫌気された格好。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比155円安の15445円となり、これにさや寄せする格好から売りが先行した。

 しかし、その後もじりじりと下げ幅を広げるなか、円相場が1ドル100円台に乗せてくると、大阪225先物も下げ幅を拡大。これが現物市場へのインデックス売りにつながる格好から、日経平均は一時15167.98円と下落幅は500円を超えた。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1800を超えており、全体の9割を占める全面安商状に。セクターでは33業種全てが下げており、その他金融、ゴム製品、証券、不動産、鉄鋼、輸送用機器、非鉄金属、鉱業、電気機器、保険などの下げが目立つ。

 日経平均はじりじりと下げ幅を拡大させており、節目の15000円の攻防になりそうな弱さである。日経平均構成銘柄で上昇しているのは僅か5銘柄にとどまっており、一方で、昨日同様、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクグ<9984>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、ダイキン<6367>などの指数インパクトの大きい値がさ株の下落影響が大きく、インデックス売りが指数を押し下げている。

 また、マザーズ指数が1000ptをキープできなかったことも、センチメントを悪化させている。個別ではVテク<7717>、ミクシィ<2121>、NTTドコモ<9437>、NTT<9432>、ハニーズ<2792>、KLab<3656>、キユーピー<2809>など強い銘柄に資金が集まりやすいだろう。引き続き、円相場のほか、ファーストリテ<9983>など値がさの動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。(村瀬 智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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