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【市況】【今日の相場見通し】 本日の予想レンジ 15,300円~15,600円

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 米ダウ平均は、イギリスの欧州連合(EU)離脱決定による、世界経済の先行き不透明感が残る中で、同国の経済指標が市場予想を下回ったことを嫌気し反落。その影響でシカゴの日経平均先物も、大証の終値(日中比)に比べ155円安と大きく値下がりして取引を終えていることから、東京市場の朝方も売り先行により大幅下落での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、英国のEU離脱懸念が再燃し、為替市場では海外時間に安全資産である円が買われ、対ドルで101円台まで上昇するなど、円高基調が強まっていることが足枷となり、輸出セクターは冴えない値動きが想定され、エネルギーセクターも原油価格の急落を嫌気し、売り優勢の展開が予想される。

 ただ、週末の米雇用統計や参議院選の結果を見極めたい参加者も多いことから、下値を売り込むようなヒステリックな下落は回避される見込みで、政府日銀による円売り介入や新たな金融緩和策などの思惑が広がれば、下げ幅を縮小する場面も期待出来そうである。

 テクニカル的には、引き続きボリンジャーバンドの-1σ(15,469円前後)が下値支持線として意識されそうだが、ここを維持出来ない場合は心理的節目である15,000円近くまでの調整も視野に入ってくるだろう。

 新興市場のジャスダック平均は、2日連続で25日移動平均線(2,470ポイント前後)を超えることが出来なかったことから、本日の取引でも同移動平均線が抵抗線となり、下値は5日移動平均線(2,459ポイント前後)が支持線となる。但し、ここを割り込むと次の下値支持レベルが、ボリンジャーバンドの-1σや一目均衡表の転換線が位置する、2,400ポイント近くとなることから注意したい局面だ。

マザーズ指数は、一目均衡表の雲の下限である先行スパン2(1,074ポイント前後)が目先の上値メドで、下値は基準線(1,008ポイント前後)がサポートラインとなりそうである。

 本日の予想レンジ 15,300円~15,600円。(ストック・データバンク 編集部)

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