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【材料】オハラ<5218>---光学ガラスの大手、特殊ガラス新製品を成長戦略として位置付け

オハラ <日足> 「株探」多機能チャートより

オハラ<5218>は光学ガラスや特殊ガラスの製造、加工、販売などを手掛け、国内における光学ガラスの生産では高いシェアを誇る。事業の主力はデジタルカメラ向け光学プレス品であるが、スマートフォンの普及に伴いデジタルカメラ市場が縮小傾向にあることから、スマートフォンのカバーガラスなどに適した耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス「ナノセラム(TM)」、次世代電池向けリチウムイオン伝導性ガラスセラミックス「LICGC(TM)」など、特徴的な性能を有する特殊ガラス新製品の早期事業化を進めている。

足元の業績では、16年10月期第2四半期(15年11月-16年4月)の売上高が前年同期比6.9%減の106.87億円、営業損益が0.85億円の黒字(前年同期は0.59億円の赤字)、経常損益が1.58億円の赤字(同3.85億円の黒字)、四半期純損益が3.51億円の赤字(同3.25億円の黒字)だった。生産性の改善などにより営業損益は黒字転換したものの、持分法による投資損失や為替差換算損を計上したことなどにより、経常損益および四半期純損益は赤字となった。

16年10月期通期については、売上高が前年比4.5%減の218.00億円、営業利益が同18.3%減の4.40億円、経常利益が同74.2%減の3.40億円、当期純利益が同90.8%減の0.50億円としている。円高などが影響し、従来予想から売上、利益ともに下方修正している。従来の通期計画は、売上高が224.00億円、営業利益が6.00億円、経常利益が7.70億円、当期純利益が3.70億円だった。

《TN》

 提供:フィスコ

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